最近、子供の睡眠のリズムが整ってきて夜長く寝れるようになってきたのに、また睡眠時間が短くなってしまっていたりしませんか?
睡眠リズムが急に崩れてしまっているのは、睡眠退行かもしれません。
今回は、睡眠退行について解説したいと思います。
睡眠退行とは?
赤ちゃんの「睡眠退行」とは、睡眠のリズムが整ってきて今まで良く寝ていた赤ちゃんが、急に寝つきが悪くなったり夜中に何度も目を覚ましたりと、再び睡眠が不規則な状態に戻ることをいいます。
「夜泣き」や「寝ぐずり」などが増えたりするのも、睡眠退行の特徴です。
主な特徴としては、以下のような特徴が見られるようになります。
- 夜中に目覚めることが増える
- 昼夜の睡眠パターンが変化する
- 就寝時間が不規則になる
赤ちゃんは脳が急激に成長しているため、新しい発達段階に適応していくなかで一時的に睡眠リズムに影響が出がちです。
睡眠退行はいつからいつまで起こる?
赤ちゃんの睡眠習慣は個人差が大きいですが、新生児期から幼児期にかけて、「睡眠退行」がみられることがあります。具体的には生後3か月くらいから2歳くらいまでの子供に多くみられます。
月齢ごとの睡眠の特徴についてまとめてみました。
新生児期
この時期は、短時間で寝たり起きたりを繰り返します。夜間に目が覚めることも多く、まだ昼夜の区別がつかないことも多いです。
生後3〜5ヶ月
この時期は最初の「睡眠退行」の起きやすいタイミングです。成長により五感が特に敏感になることに加え、睡眠サイクルが少しずつできあがってきたり、体内で睡眠ホルモンの生成と分泌をし始めたりすることが「睡眠退行」の原因と言われてます。
周りの変化などにも敏感になり、不安に感じることがあります。
生後6〜8ヶ月
6ヶ月を過ぎると夜間の睡眠が長くなり、寝付きがよくなってきます。昼寝の睡眠習慣も比較的規則正しくなってきます。しかし、この時期にも早い子では歯が生えてくることの違和感やむずがゆさから寝ぐずりをしたり、母子分離不安が始まることでの睡眠退行が見られる子供もいます。
身体能力が向上し、落ち着きがなくなるなど心身の発達が睡眠に影響し、睡眠退行を起こすこともあります。
生後9〜11ヶ月
多くの赤ちゃんは夜間の睡眠がより安定し、一晩中しっかり寝るようになってきます。一方で先述の歯が生えてくることの違和感や、日中の活動がより活発になることから多くの刺激を受けて夜の睡眠に影響が出るなど、「睡眠退行」がピークを迎えるのもこの時期です。
1歳以降
歩けるようになったり言葉を覚えたりと心身の成長にともない多くの刺激を受けることで「睡眠退行」の見られる時期でもあります。
この時期になると夢や悪夢を見るようになって目が覚めてしまったり、といったことも起きるようになります。また、1歳以降になると赤ちゃんが自分で寝つくことが難しくなり、親が寝かしつけに時間をかけることが増えてきます。
睡眠退行が起こる要因は?
睡眠退行の原因は、月齢によっても違いさまざまな理由が考えられます。
まず、生後4ヶ月頃になると赤ちゃんは、新生児期から次のステップへと進化していきます。
この時期、それまで当たり前になっていたこま切れ睡眠から切り替わってくため、睡眠バランスが変動し、睡眠退行を起こしやすくなってしまいます。
その後には、赤ちゃんの分離不安も起き始めます。分離不安とは、パパやママといったいつもそばにいてお世話をしてくれる相手との強い依存関係に陥ってしまうことです。
分離不安が起きると、パパやママが別の部屋に行ったり、視界から消えてしまったりするだけで赤ちゃんは強い不安を覚えます。
眠りに落ちる瞬間や寝ている時間はパパやママと断絶されるように感じ、怖くて泣き出してしまうのです。
睡眠退行の対処法について
対処法については、以下のような対処法を試してみると睡眠の質があがり、良く寝てくれるようになる可能性が高くなります。
赤ちゃんが自らぐっすり、すんなり眠れるようにするためには、「睡眠の土台」を作ることが大切になります。
※睡眠の土台=睡眠のタイミング、睡眠環境、幸福度・ねんねルーティン
- 安定した規則正しい生活の確立
- 寝る前のリラックスタイムを作る(絵本の読み聞かせなど)
- 寝室の環境を整える
- 寝る前にしっかり授乳しておく
- 日中によく遊ばせる
ねんねルーティンについては、以前の投稿も見てみてください。
まとめ
今まで良く寝ていた子供が、急に寝なくなってしまったり、夜中に何度も起きたりすると、心配になったり、パパやママの負担が大きくなりますよね。ただ、理由や対処法がわかれば気持ち的にも楽になりますね。
日々子供は成長しているので、無理はしてはいけませんが、成長の証と思って赤ちゃんの睡眠のサポートをできる限りしていきましょう。