赤ちゃんの衛生面について皆さん気になるところだと思います。
特に直接口に触れる哺乳瓶に関しては、しっかりと衛生管理したいですよね。
ただ、いつまで哺乳瓶の消毒が必要なのか、やめる際の注意点について解説したいと思います。
哺乳瓶の消毒が必要な理由は?
大人が使う食器類は洗浄だけでOKなのに、なぜ哺乳瓶は消毒まで必要なのかと疑問に感じることがあると思います。その理由は、生まれたばかりの赤ちゃんの免疫力や抵抗力などが大人と比べて弱いため、赤ちゃんが口にするものは衛生管理がとても大切になります。
特に、母乳や育児用ミルクは栄養豊富なので、哺乳瓶や乳首に洗い残しがあると雑菌が繁殖しやすい状態になります。母乳やミルクの飲み残しによる汚れは、時間が経つほど残りカスなどがこびりつきやすい特徴もあるので、哺乳瓶を使ったあとはすぐに水につけておくといいでしょう。
哺乳瓶の消毒はいつまでやるの?
哺乳瓶の消毒をしなければいけない時期は、何ヶ月までと明確に決まっているわけではありません。
目安としては、赤ちゃんは3ヶ月頃から免疫を作り始め、細菌に対する抗体を高めていきます。6ヶ月頃には大人の半分ほど、1才で70%の免疫が備わるといわれています。そのため、生後3~4ヶ月頃までは、哺乳瓶や乳首を消毒したほうがよいでしょう。
消毒をやめる一つの目安として、普段から指しゃぶりをしたり、物を口に入れたり出したりするようになると、手についた常在菌を口に入れ免疫力を高めているので、消毒を終了してよいでしょう。ただし、赤ちゃんが体調不良のときや梅雨時、夏場などは、月齢に関係なく消毒した哺乳びんを使うと安心です。
哺乳瓶の消毒をやめるときの注意点
消毒をやめる際の注意点としては、できるだけ体調が良いときがオススメです。風邪をひいているときやお腹がゆるいときは様子をみて、体調が回復してから消毒をやめるようにしましょう。
生後4ヶ月を過ぎても、赤ちゃんの免疫機能は未熟な面も多いため、様子をみながら徐々に消毒の回数を減らすようにしましょう。
哺乳瓶の消毒方法
哺乳瓶を消毒をするときは、一度手洗いをするのが前提になります。きちんと底まで洗うことができる細長い専用のスポンジや、乳首の先までしっかり届く形状のスポンジで洗ってから、以下のような方法で消毒しましょう。どの方法でも効果にそれほど違いはありません。
煮沸消毒
大きめの消毒専用鍋に多めに水を入れて火をかけます。ガラス製の哺乳びんは水から入れて沸騰してから3~5分程度、プラスチック製の哺乳びんや乳首は、材質によっては火にかける時間が長いと変形する恐れがあるので、沸騰してから入れて3~5分を目安に煮沸します。このとき、哺乳びんの中に空気が入るときちんと消毒できないので、空気が入らないように注意しましょう。鍋肌にプラスチック製品などがくっつくと変形する場合もあるため、お湯はたっぷり入れ、煮沸消毒中は目を離さないことが大切です。
取り出すときは専用トングなどでとり出し、水をよく振り切りましょう。お湯を沸かす工程が面倒だと感じる人もいるかもしれませんが、経済的に消毒できる方法です。
消毒液を使った消毒
すべてのパーツが浸るサイズの容器に消毒液を入れます。その中に哺乳瓶や乳首などを一定時間浸けておくだけで、消毒することができます。消毒液の作り方や浸け置き時間は、必ず消毒液の説明書に書かれている内容に従いましょう。
また、消毒液に浸けたまま保管をすると、再汚染防止にも役立ちます。専用の容器や消毒液のコストがかかりますが、消毒後は、水気を切ってすぐに哺乳びんを使えるので便利です。消毒液のにおいが気になる場合は、軽くすすぐとよいでしょう。
スチーム消毒
専用の容器に哺乳瓶や乳首などのすべてのパーツを入れて、水を入れ、電子レンジや専用機器で加熱する(蒸す)だけで消毒できる方法です。短時間で手軽に消毒できます。専用容器などをそろえ、加熱時間やワット数などの指示はきちんと守りましょう。
哺乳瓶の種類や大きさによっては、容器に収まらないこともあるので注意が必要です。加熱後は中身がかなり熱くなっているので、ある程度冷めてからとり出すといいでしょう。すぐにとり出す場合はやけどに注意してください。
上記3つのどの消毒方法も、汚れが残ったままだと十分な消毒効果が得られません。哺乳びんを消毒する前に必ず、飲み残しや赤ちゃんのよだれなどの汚れをきちんと落としましょう。
まとめ
月齢が低い赤ちゃんは、しばらくの間消毒が必要です。各家庭の状況に応じて、やりやすい消毒方法を選択して消毒を行いましょう。きちんと消毒するのも大切ですが、神経質になりすぎて疲れてしまってストレスが溜まってしまうと思うので、無理ない範囲で消毒を続けるようにしましょう。
消毒の辞やめどきに悩む場合は、一人で悩まずに助産師さんなどに相談してみましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございます。