「赤ちゃんの利き手はいつ決まるの?」「パパかママが左利きだと、赤ちゃんにも遺伝するの?」と思ったことはありませんか?
離乳食が始まって、赤ちゃんが左手でスプーンを持っていたら、「もしかして左利きなのかな?」とドキドキしますよね。
ケンターン自身も、子どもがスプーンを持っているときに、「右?左?」と観察しまくりました(笑)。
今回は、そんな子育て中のパパ、ママの疑問にお答えするために、赤ちゃんの利き手が決まる時期や、左利きは遺伝するのかについて、分かりやすく解説します。
右利きと左利きの比率は?意外と左利きって少ない?
まず知っておきたいのは、世の中の右利きと左利きの割合です。
明確なデータがあるわけではありませんが、一般的に「左利きは人口の約10%程度」と言われることが多いです。
つまり、10人に1人が左利きということです。
ただ、特定の作業だけ左手を使ったり、両手とも器用に使える「両利き(アンビデクストラス)」の人もいるため、あくまで参考程度にとどめておくのが良さそうです。
赤ちゃんの利き手はいつ決まる?4歳頃が目安です!
「うちの子の利き手はいつ分かるの?」という疑問に答えるなら、「4歳頃に固定されることが多い」というのが現在の一般的な考え方です。
赤ちゃんの身体と心の成長を追いながら、利き手が見えてくるまでの過程を見てみましょう!
0歳〜1歳:利き手は気にせず、触れた方のおもちゃを掴む時期
生後5ヶ月頃になると、赤ちゃんは目の前のおもちゃに手を伸ばし始めます。この時期は、利き手かどうかではなく、おもちゃの近くにある手を使うことが多いです。
- 生後6~7ヶ月頃: おもちゃを持ち替えたり、左右の手を交互に使ったりするようになります。
- 1歳頃: 指差しが始まりますが、指差しする手が必ずしも利き手というわけではありません。
この時期は、左右どちらの手もバランスよく使って、手や指の機能を発達させている段階です。「今はまだ決まってないんだな」と大らかな気持ちで見守りましょう。
2歳〜3歳頃:「反転」で左手を使うことも!
スプーンやクレヨンを使い始める2〜3歳頃。この時期に左手を頻繁に使うと、「もしかして左利き?」と気になりますよね。
実は、まだこの時期も利き手は固定されていません。
特に、パパやママと向かい合って座っている場合、お手本(右手)を真似することで、鏡のように反転して左手を使うことがあります。
4歳頃:利き手が固定される時期!
アメリカの発達心理学者ゲゼルの研究などから、「幼児期は利き手が一定せず、両手や交互の使用を経て、4歳頃に固定される」という報告が広く知られています。
そのため、現在では「利き手は4歳頃に決まる」という考え方が主流です。
4歳頃になって、絵を描く、ボールを投げるなど、特定の動作で安定して使う手が利き手として見えてくるでしょう。
左利きは遺伝する?脳の仕組みで決まる?
「パパやママが左利きだから、子どもも左利きになる?」と、遺伝について気になるママ・パパも多いはず。
遺伝の可能性は「あり」!でも、それだけじゃない
家族に左利きがいる場合、子どもが左利きになる確率は高くなるという報告があります。そのため、遺伝的な要素が関係していると考えられています。
さらに、特定の遺伝子が利き手に影響を及ぼしている可能性についても研究されていますが、利き手の決定にはたくさんの要因が複雑に絡み合っているというのが現状です。遺伝子はその一部にすぎません。
脳の仕組みが利き手を決める?
人間の大脳は、言語や論理を司る「左脳」と、直感や感性を司る「右脳」に分かれています。
利き手は、これら左右の大脳半球の優位性と関係しているという説が有力です。
- 左脳が優位 = 右利き
- 右脳が優位 = 左利き
「左利きの子は芸術家肌」なんて言われるのは、右脳が優位だから、というイメージから来ているのかもしれませんね。
ただし、これらの説についてもまだ明確な結論は出ていません。「成長してからのお楽しみ」くらいの気持ちでいるのが一番です。
赤ちゃんの利き手を予測するポイントは?
4歳で決まるとはいえ、やっぱり気になりますよね。
予測はできますが、「あくまで可能性」として参考にしてください。
ポイントは、「自発的にどちらの手を多く使うか」を観察することです。
- おもちゃや食べ物を取ろうと、自分から手を伸ばすとき
- スプーンやフォークを使うとき(ただし、持ち方は真似の影響も考慮)
- ボールを投げるとき
- 転びそうになったとき、とっさに手を出すとき
ただし、「スプーンは右手だけど、ボールは左手で投げる」というように、動作によって使う手が違うケースもよくあります。
また、無理に右手を使わせようとすると、正確な観察ができなくなるので、お子さんの自由な動きを見守ってあげましょう。
まとめ
赤ちゃんの利き手は、4歳頃に固定されることが多いですが、それまでは左右どちらの手もバランスよく使って成長しています。
子どもの利き手がどちらになっても、それは成長の証であり、個性の一つです。焦らず、赤ちゃんの「今」の成長を楽しんでください。
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