「痔って大人だけの悩みでしょ?」そう思っているパパ・ママは多いかもしれません。
しかし、実は赤ちゃんも痔になることがあります。
妊娠中に痔に悩まされたママは「まさか赤ちゃんまで…」と驚くかもしれません。でも大丈夫です。 赤ちゃんの痔は正しい知識とケアでしっかり治せます。
今回は、赤ちゃんの痔の原因や症状、そしていざという時の病院受診の目安、さらに今日からできる対処法まで、分かりやすく解説します。
赤ちゃんも痔になるの?!意外な原因に迫る!
「赤ちゃんが痔?!」と聞くとビックリしますよね。でも、これにはちゃんとした理由があるんです。
実は、赤ちゃんが痔になる主な原因は、離乳食にあります。
生まれたばかりの赤ちゃんは柔らかいうんちしか出しませんが、離乳食が始まると徐々にうんちが固くなっていきます。まだ十分に発達していない赤ちゃんの消化器官にとって、この固いうんちは大きな負担になることがあります。
特に、生後7ヶ月頃から見られることが多く、固いうんちに慣れていない肛門は、便秘になったり、その結果として痔になってしまうことがあるんです。
赤ちゃんの痔、どんな症状が出る?
赤ちゃんの痔で一番多いのは、切れ痔(裂肛)です。
これは、固いうんちが出る時に肛門の粘膜や皮膚が切れて出血する症状です。
「うんちに血が混じってる…?」と気づいたら、それは切れ痔のサインかもしれません。
軽度であれば自然に治ることもありますが、何度も切れると傷が広がり、炎症を起こすこともあります。
一度切れ痔になると、うんちを出す時に痛みを感じるため、赤ちゃんはうんちを嫌がるようになります。これがさらに便秘を悪化させ、痔の症状を悪循環させてしまうことも少なくありません。
もし赤ちゃんがうんちをする時に泣いたり、嫌がる素振りを見せたら、そっと肛門を左右に開いて、傷がないか確認してみてください。
もし目に見える傷がなくても、うんちのたびに嫌がるようであれば、痔を疑ってあげましょう。
赤ちゃんに、いぼ痔はできるの?
大人に多い「いぼ痔」は、赤ちゃんにはあまり見られません。
もし赤ちゃんの肛門付近にいぼのような突起が見つかった場合、それは「見張りいぼ」の可能性があります。
これは、切れ痔の傷がなかなか治らず、便が入り込んだり炎症を起こしたりすることでできる突起物です。大人のいぼ痔とは異なり、手術は必要ありませんが、放っておくと大きくなることもあるので、早めに病院で診てもらいましょう。
赤ちゃんが切れ痔になったら、何科の病院に行くべき?
「もし痔だったら、どこの病院に行けばいいの…?」と迷いますよね。
赤ちゃんの切れ痔は、小児科、小児外科、皮膚科で診てもらうことができます。
軽度の場合は、お尻を清潔にしてワセリンなどの軟膏を塗るだけで治ることもありますが、放置すると悪化しやすいので、できるだけ早めに受診することをおすすめします。
病院では、症状に合わせて軟膏や、固いうんちを柔らかくするための下剤などが処方されます。見張りいぼがある場合も基本的には同じ治療ですが、完治までに時間がかかることがあります。
赤ちゃんが切れ痔になったときの対策は?今日からできること!
赤ちゃんの痔を早く治すには、大きく分けて2つの対処法があります。
- 傷の治癒を促す
- 便を柔らかくして便秘を解消する
1. 傷の治癒を促すケア
病院で処方された軟膏やワセリンを塗って様子を見ましょう。
そして何より大切なのが、お尻を清潔に保つことです。ただし、ゴシゴシ洗いすぎたり、拭きすぎたりするのは逆効果。優しくデリケートに扱いましょう。
おむつかぶれや蒸れも肌や肛門の状態を悪化させる原因になるので、おむつが汚れたら早めに交換してあげてくださいね。
2. 食事と生活リズムで便秘解消!
大人の便秘対策と同じように、赤ちゃんの便秘も食べ物と生活リズムの改善がカギを握ります。
食事を変えて便秘解消!
- 食物繊維が豊富な食材や、低脂肪の食事を意識しましょう。
- 水分を多めに摂らせてあげることも大切です。
- 離乳食の内容が、まだ赤ちゃんの消化機能に合っていない可能性もあります。一時的に低月齢の離乳食に戻してみるのも良いでしょう。
- おすすめは、バナナヨーグルトや、茹でてつぶしたさつまいもをヨーグルトに混ぜたさつまいもヨーグルトなどです。
マッサージやストレッチで便秘解消!
お腹が張って苦しそうにしていたら、マッサージも効果的です。
- お腹を時計回りにゆっくりなでる「の」の字マッサージ。
- 赤ちゃんの太ももと膝を使ってお腹の運動を促す足のストレッチ。
歌を歌いながら笑顔でマッサージしてあげると、赤ちゃんも喜び、リラックスしてくれますよ。
まとめ
「まさか赤ちゃんが…」と驚いたパパ・ママも、これで少しは安心できたでしょうか。
赤ちゃんの痔は、単に傷口を治すだけでなく、その根本原因である便秘と向き合うことが大切です。
焦らず、ゆっくり、じっくりと赤ちゃんのお通じと向き合い、ご機嫌な毎日を過ごせるようにサポートしてあげましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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