赤ちゃんが生後9〜10ヶ月になると、自治体からなにやら健診の案内が届くこと、ありますよね。「これって一体なんだろう?」「何するの?」って、ちょっと不安になる気持ち、よくわかります。
今回は、そんなパパ、ママの疑問を解消すべく、9・10ヶ月健診について紹介したいと思います。
9・10ヶ月健診って、そもそも何?
9ヶ月健診、10ヶ月健診というのは、その名の通り、生後9ヶ月と生後10ヶ月の赤ちゃんを対象にした健康診査のことです。
「え、うちの自治体からは案内来てないけど…?」と思ったパパママ、ご安心ください。
実はこの健診、すべての自治体で行われているわけじゃないんです。だいたい8割くらいの自治体が実施していると言われています。というのも、この健診の実施は各自治体の判断に任されているからとなってます。
ちなみに、1歳6ヶ月児健診や3歳児健診は法律で義務付けられているので、全国どこでも受けられます。
健診の目的は?
この健診の主な目的は、赤ちゃんの健康状態や成長・発達をしっかり把握することです。
それ以外にも、子育てで困っているパパ、ママをサポートするために、育児支援の機関やサービスを紹介したり、医師や保健師さん、栄養士さんといった専門家から育児のアドバイスがもらえる、とっても貴重な場でもあります。
どこで受けるの?
健診の場所は、自治体によって集団健診と個別健診の2パターンがあります。
集団健診だと、広い体育館や市役所などで、たくさんの赤ちゃんが一緒に受けることが多いです。一方、個別健診の場合は、自治体が指定した病院で受けることになります。
9・10ヶ月健診って、具体的に何をするの?
健診の具体的な内容ですが、身長や体重を測るのはもちろんのこと、こんなことをチェックしていきます。
物のつかみ方の確認
色のついた積み木やビー玉なんかを使って、赤ちゃんが親指と人差し指でしっかり物をつかめるかを見ます。
ハイハイの様子の確認
生後9ヶ月頃は「ずりばい」の赤ちゃんが多いですが、10ヶ月頃になると膝をついた「ハイハイ」が始まる子もいます。その様子をじっくり観察します。
つかまり立ちの様子の確認
椅子やパパ、ママにつかまって、どれくらいの時間立っていられるか、自分から立ち上がれるかなどをチェックします。
ホッピング反応の発達具合の確認
ホッピング反応とは、体が傾いたときにバランスを取ろうと足が出る反応のことです。赤ちゃんがこの反応を見せ始めたかを確認します。
パラシュート反応の発達具合の確認
赤ちゃんを抱っこして前に落とそうとすると、両腕を出して体を支えようとする反応。これも、ちゃんと発達しているかを見ます。
愛着の形成具合の確認
パパ、ママがそばにいるときの遊び方や、一時的に離れたときの反応、そして戻ってきたときの様子などから、赤ちゃんとの愛着がどれくらい形成されているかを確認します。
ひっかかったときの心配点
もし健診で「あれ?」と思うようなことがあったり、再検査を勧められたりすると、「うちの子、病気なんじゃ…」「発達に遅れがあるのかな…」って、一気に不安になりますよね。
確かに、視覚や聴覚の異常、あとは「シャフリングベビー」といって、ずりばいやハイハイをあまりせず、お尻で移動する赤ちゃんの場合などに、疑いを持たれることはあります。精神面の発達の遅れが疑われるケースもゼロではありません。
その場合、発達を促すアドバイスをもらえたり、後日、専門医の診察を勧められたりすることもあります。
しかし、健診でわかるのはあくまでも「疑いがあるかも?」ということ。赤ちゃんの成長には個人差がつきものなんです。ちょっとだけ他の子よりも成長がゆっくりなだけで、その後グンと伸びる赤ちゃんもたくさんいます。
それに、健診の時に赤ちゃんが怖がって泣いていたり、機嫌が悪かったりすると、うまく検査ができなくて、誤った結果が出てしまうことだってこともあります。
だから、健診で「ひっかかった」からといって、必ずしも病気や異常があるわけじゃないため、 必要以上に心配しすぎないでください。
健診の時の服装は?
「健診当日、赤ちゃんに何を着せたらいいんだろう?」これ、地味に悩みますよね。ロンパースがいいのか、それとも上下分かれた服がいいのか。
結論から言うと、着替えがしやすい服装が基本です。
健診では、赤ちゃんの服を脱がせて診察するので、サッと脱ぎ着できるものが一番です。ロンパースでも上下分かれた服でも、どちらでもOKです。会場に行けば、ロンパースの子もいれば、すでにセパレート服の子もいます。赤ちゃんの成長には個人差があるから、どちらが良いとか悪いとか、比べる必要は全くありません。
普段着慣れている服の中から、当日慌てずに済むように、着替えやすいものを選んであげてください。
まとめ
9・10ヶ月健診は、様々な検査を通して、わが子の成長を改めて確認し、実感できる絶好のチャンスです。そして、子育てに関する日頃の疑問や悩みを、プロに相談できる貴重な場でもあります。
もしお住まいの自治体で9・10ヶ月健診が実施されているなら、ぜひ積極的に受診してください。
「もし何かあったらどうしよう…」という不安な気持ち、すごくよくわかります。でも、もし本当に何かあったとしても、健診のおかげで早期発見・早期治療につながることもあります。
赤ちゃんの健やかな成長のために、この9・10ヶ月健診をうまく活用して、子育てをもっともっと楽しみましょう。
子育て、毎日大変だけど、一緒に頑張りましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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