小児用肺炎球菌ワクチンの効果・副反応・接種スケジュールを徹底解説!

パパ育児

「うちの子、最近なんだか咳が気になる…もしかして肺炎球菌?」

生まれたばかりの赤ちゃんを育てているパパやママにとって、子どもの健康は何よりも気がかりですよね。特に、保育園や幼稚園に通い始めると、様々な感染症のリスクが高まります。

そんな時、多くのパパ・ママが気になるのが「小児用肺炎球菌ワクチン」。

「受けた方がいいの?」「効果はあるの?」「副反応が心配…」

色々な疑問や不安があるのではないでしょうか。

この記事では、小児用肺炎球菌ワクチンについて、効果や副反応、接種スケジュールなど、気になる情報を紹介したいと思います。

なぜ受けるの?肺炎球菌ワクチンで予防できる病気

「肺炎球菌」という細菌は、子どもの身近に潜んでいて、様々な病気の原因になります。

具体的には…

  • 中耳炎: 鼻の奥の細菌が耳に入り込んで炎症を起こします。小さなお子さんによく見られ、ぐずりの原因になることも。
  • 肺炎: 肺に炎症が起こり、呼吸が苦しくなることも。重症化すると入院が必要になることもあります。
  • 敗血症: 菌が全身に回り、命に関わることもあります。
  • 細菌性髄膜炎: 脳や脊髄を覆う膜に炎症が起こり、重い後遺症が残る可能性も。

特に、免疫力がまだ十分に発達していない小さなお子さんほど、これらの病気が重症化しやすい傾向があります。

肺炎球菌には90種類以上の型があることが知られていますが、現在使われているワクチンは、その中でも特に重い病気を引き起こしやすい13種類の菌に対して効果を発揮します。

定期接種になってからは、怖い髄膜炎や敗血症の患者さんが90%以上も減少しているというデータもあり、その効果は非常に大きいと言えるでしょう。

「うちの子は大丈夫かな?」と心配になる前に、ワクチンでしっかり予防してあげることが大切です。

費用は?定期接種だから原則無料!

小児用肺炎球菌ワクチンは、予防接種法に基づく「定期接種」に分類されています。

これはどういうことかというと…

原則、接種費用は公費で負担されるため、無料で接種できるんです!

ただし、定期接種として無料で受けられる期間には限りがあります。お子さんが5歳の誕生日を迎える前日までが対象期間となりますので、忘れずに期間内に接種を済ませましょう。

賢く制度を利用して、無料で大切な予防接種を受けられるのは、子育て世代にとって本当に助かりますね。

いつ、何回接種するの?月齢ごとのスケジュール

小児用肺炎球菌ワクチンは、全部で4回接種する必要があります。

標準的な接種スケジュールは以下の通りです。

回数接種時期
1回目生後2ヶ月〜7ヶ月未満
2回目1回目から4週間以上あけて
3回目2回目から4週間以上あけて
4回目3回目から60日以上あけて、かつ1歳〜1歳3ヶ月未満

日本小児科学会では、生後2ヶ月になったらなるべく早く1回目を接種し、その後、生後3ヶ月で2回目、4ヶ月で3回目、そして1歳〜1歳3ヶ月未満で4回目を接種するスケジュールを推奨しています。

接種間隔をしっかり守ることが、十分な免疫力をつけるために重要です。

もし、生後7ヶ月以降に接種を開始した場合は、接種回数やスケジュールが変わってきますので、かかりつけの小児科医に相談するようにしてください。

「うちの子のスケジュールはどうなるの?」と迷ったら、まずは小児科に電話で相談してみるのが安心です。

他のワクチンと同時に接種できる?

忙しいパパ・ママにとって、何度も病院に足を運ぶのは大変ですよね。

嬉しいことに、小児用肺炎球菌ワクチンは、他のワクチンと同時に接種することができます

例えば、以下のようなワクチンと同時に接種できます。

  • B型肝炎ワクチン
  • ロタウイルスワクチン(1価・5価)
  • 五種混合ワクチン(百日せき、ジフテリア、破傷風、ポリオ、ヒブ)
  • MRワクチン(麻しん風しん混合)
  • 水痘ワクチン(みずぼうそう)
  • おたふくかぜワクチン

同時接種することで、病院に行く回数を減らし、スケジュール管理が楽になります。また、接種忘れを防ぐことにも繋がります。

もちろん、同時接種について不安な場合は、事前に医師や看護師に相談してくださいね。

副反応は?接種後の注意点

「ワクチンって、副反応が心配…」という方もいるかもしれません。

小児用肺炎球菌ワクチンは、世界中の多くの子どもたちに接種されており、安全性の高いワクチンとして知られています。

よく見られる副反応としては、以下のようなものがありますが、ほとんどは一時的なもので、数日以内に自然に治まります。

  • 接種箇所の赤み、腫れ、痛み
  • 接種後24時間以内の発熱

ごくまれに、重い副反応が起こる可能性もゼロではありませんが、報告されているのは10万接種あたり1件と非常に稀です。

もし、接種後に気になる症状が現れた場合は、遠慮せずに接種した医療機関に連絡して相談しましょう。

接種当日の注意点

  • 接種日に明らかな発熱がある場合は、接種を見合わせましょう。
  • 過去の予防接種で、接種後2日以内に発熱や全身性発疹などのアレルギーを疑う症状が出たことがあるお子さんや、過去にけいれんを起こしたことがあるお子さんは、必ず接種前にかかりつけ医に相談してください。
  • その他、何か心配なことやわからないことがあれば、遠慮なく医師や看護師に質問しましょう。

接種を忘れてしまったら?諦めずに相談を!

予防接種を受け忘れてしまった場合でも、抗体を得るためにはワクチンを接種することが大切です。

接種開始時期によって、接種回数やスケジュールが異なりますので、自己判断せずに、まずはかかりつけの小児科に相談してください。

参考までに、初回接種の時期ごとの接種スケジュールをまとめました。

初回接種時期総接種回数スケジュール
生後7ヶ月〜1歳未満3回1回目:初回、2回目:4週間以上あけて、3回目:2回目から60日以上あけて、かつ1歳以降
1歳〜2歳未満2回1回目:初回、2回目:60日以上あけて
2歳〜5歳未満1回1回目:初回

「もう遅いかも…」と諦めずに、まずは専門家である医師に相談してみることが大切です。

まとめ

今回は、小児用肺炎球菌ワクチンについて、基本的な情報から気になる疑問点まで詳しく解説しました。

肺炎球菌感染症は、小さなお子さんにとって決して油断できない病気です。ワクチン接種は、お子さんを重い病気から守るための有効な手段の一つと言えるでしょう。

この記事を読んで、「うちの子もそろそろ接種の時期かな?」「ちょっと心配だったけど、話を聞いて安心できた!」と感じた方がいらっしゃれば幸いです。

大切な我が子の健康と笑顔のために、ぜひ積極的に小児用肺炎球菌ワクチンの接種を検討してみてください。

もし、まだ疑問や不安なことがある場合は、遠慮せずにかかりつけの小児科医に相談してくださいね。お医者さんは、どんな些細なことでも親身になって答えてくれますよ。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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