うちの子、もしかして言葉が遅いかも……?
2歳頃になると、よその子と比べて「うちの子はまだ単語しか話さないな」なんて、不安になるパパ、ママは少なくないでしょう。
でも大丈夫。この記事を読めば、2歳児の言葉の目安や、不安を和らげるヒントが見つかります。
2歳児の言葉、発達の目安は?
2歳頃の言葉の発達は、本当に十人十色です。パパやママと会話が成り立つ子もいれば、単語をいくつか話すだけの子もいます。
もしお子さんが、単語を話すだけでなく、身振りや手振りで「これしたい!」「あれ食べたい!」と意思を伝えようとしているなら、心配ないと考えて大丈夫です。
一般的に、2歳頃の言葉の発達目安は「2語文」。
「ワンワン、いた」「ママ、バイバイ」「パパ、抱っこ」のように、単語と単語をつなげて話せるようになるのがこの時期です。
これまでインプットしてきた言葉が、パパやママとのやりとりを通じて、少しずつアウトプットされるようになります。
なかには2歳半頃には「これ、パパのクルマだよ」のように3~4語を話せる子もいますが、あくまで目安です。言葉は出てこなくても、ママの言うことを理解して行動できるなら、焦る必要はありません。
2歳で言葉が遅いのはなぜ?考えられる3つの原因とパパ・ママができること
言葉が遅いと感じるのには、いくつかの理由が考えられます。
でも、ほとんどは成長の過程で自然に解決することです。
ここでは、よくある原因と、パパ、ママが今日からできる簡単な対応策をご紹介しますね。
【原因1】男女の脳のつくりの違いかも?
よく「女の子はおしゃべりな子が多い」と言われますよね。
これは、脳のつくりが関係しているかもしれません。
ある研究では、言語を理解する際に、女の子は脳の右側と左側の両方を使うのに対し、男の子は左側だけを使う、という報告があります。
もちろん個人差はありますが、一般的に女の子の方が言葉が早くなる傾向にあるのは、こうした脳の働きの違いも関係しているのかもしれませんね。
【原因2】インプットは得意でも、アウトプットが苦手
「これ、取って」「お着替えしようね」といったパパ、ママの言葉をしっかり理解して行動できるのに、話すのは苦手、という子もいます。
頭の中にはたくさんの言葉がストックされている状態で、ただアウトプットのタイミングを待っているだけかもしれません。
この時期は、無理に「言ってみて!」と促すのではなく、インプットの機会を増やしてあげるのも良いかもしれません。
【今日からできること】
- 物の名前をその場で教える:「イチゴ、おいしいね」「赤いお花、きれいだね」など、一緒にいるときに物の名前を言葉にしてあげましょう。
- 子どもの感情をパパ・ママが代弁する:「転んで痛かったね」「うれしいね」など、子どもの気持ちを言葉にしてあげることで、感情の表現方法を覚えていきます。
【原因3】テレビやスマホ、一方的な情報に触れる機会が多い
パパ、ママが家事をしているときなど、ついテレビやスマホを長時間見せてしまうことはありませんか?
一方的に情報を受け取るだけだと、言葉のキャッチボールの機会が減ってしまいがちです。
もちろん、全く見せないのは難しいですよね。そんなときは、親子で一緒に見る時間をつくり、コミュニケーションのきっかけにしましょう。
【今日からできること】
- テレビや動画を見ながら話しかける:「わんわん、出てきたね」「おもしろいね」と、感想を言葉にして子どもに問いかけてみましょう。
- 絵本の読み聞かせを習慣にする:絵本は、言葉のインプットに最適なツールです。繰り返し読むことで、言葉のリズムや楽しさを感じられます。
- 音楽やリズム遊びを取り入れる:歌に合わせて体を動かすことで、脳に良い刺激を与え、言葉の「反射」につながることが期待できます。
もし言葉の遅れに不安を感じたら専門家に相談するタイミング
「大丈夫だよ」と言われても、やっぱり不安……。そんなときは、一人で抱え込まず、専門家に相談してみるのも一つの方法です。
もし言葉の遅れに加えて、以下のような様子が見られる場合は、一度相談してみることを検討してみてください。
- 呼びかけへの反応が鈍い:名前を呼んでも振り返らない、テレビの音量が大きいなど、聞こえにくそうにしている場合は、滲出性中耳炎の可能性も。耳鼻科を受診してみましょう。
- 目を合わせない、じっとしていられない:言葉の遅れだけでなく、視線が合わない、落ち着きがないなどの様子が見られる場合は、発達障害の可能性も考えられます。まずは自治体の窓口や児童福祉施設に相談してみましょう。
【オススメの相談先】
- かかりつけの小児科
- 地域の子育て支援センター
- 児童相談所
まとめ
2歳児の言葉の発達は、「競争」ではありません。
「あの子はもうこんなに話せるのに」と、よその子と比べて不安になる気持ちは痛いほどわかります。でも、言葉の成長は、その子の個性。3〜4歳になって急におしゃべりになる子も珍しくありません。
大切なのは、普段から親子のコミュニケーションをしっかり取れているかです。
たくさん話しかけて、たくさん絵本を読んで、たくさん触れ合って。
お子さんの成長を、焦らず、温かい目で見守ってあげましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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