赤ちゃんの頭が絶壁に!自然に治る?

パパ育児

赤ちゃんの絶壁とは?

絶壁は、後頭部に丸みがなく平らになっている頭の形のことです。専門的には「後頭部扁平」ともいわれ、頭蓋変形の一種とされています。

生後間もない赤ちゃんは、頭の骨が柔らかく、後頭部を下にして仰向けで寝ている時間が長いため、絶壁になりやすい傾向があります。

絶壁頭は日本人の方が欧米よりは多いと言われ、大人になってもコンプレックスとして悩む人が少なくありません。

絶壁になる原因とは?

寝ている間に後頭部に圧がかかる

生後6ヶ月頃までは、乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクを考えて、うつぶせ寝はおすすめできません。しかし、仰向けでずっと寝かせていると、後頭部に圧がかかって絶壁になることがあります。

特に、新生児期は寝ている時間が長く、頭をあまり左右に動かさないので、絶壁になりやすい時期です。

向き癖がついている

絶壁の主な原因は、向き癖です。向き癖は、子宮内での姿勢や出産時の頭の変形・仰向け寝が関係しているとされています。仰向け寝は乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスク低減のために推奨されていますが、柔らかい赤ちゃんの頭蓋骨は、長時間同じ姿勢で寝ると頭の重さで後頭部が平らになりやすいので注意が必要です。寝返りができるようになっても仰向けで寝続けていると、さらに絶壁になる可能性が高まります。

出産時の圧力

逆子や吸引分娩で生まれた赤ちゃんは、出産時により強い圧力を受けやすいため、絶壁頭になる可能性があります。狭い産道を通過し、生後の脳の成長に対応できるよう柔らかく作られている赤ちゃんの頭は、出産時での圧迫は問題ない場合がほとんどです。

しかし、強すぎる圧力がかかると頭の形がゆがむ原因となってしまうこともあります。強いゆがみがあると、赤ちゃんは自然と頭の収まりの良い方向を向いて寝るようになるので、頭のゆがみを助長してしまう可能性もあります。

頭蓋骨が変形する病気

頭蓋骨縫合早期癒合症(ずがいこつほうごうそうきゆごうしょう)といわれる頭蓋骨が変形する病気によって絶壁頭になる場合があります。頭蓋骨縫合早期癒合症は、通常2年ほどかけて閉じていくはずの赤ちゃんの頭蓋骨のつなぎ目が、早い時期にくっついてしまう病気です。

頭蓋骨のつなぎ目が早い時期に閉じてしまうと、脳の成長に合わせて正常に拡大できないため、絶壁頭になることがあります。また、頭蓋骨の変形だけでなく、脳の成長が圧迫され脳の発達を阻害する可能性もあります。

赤ちゃんの絶壁を予防する方法はある?

赤ちゃんの絶壁は、自宅のケアで予防することができます。基本的には、後頭部がマットや床についた仰向けの状態を長く続けないようにすることがポイントです。

予防する方法としては、下記のような方法がございます。

  • ドーナツ枕を使用する
  • 同じ姿勢を取らせない
  • 音で赤ちゃんの向きを変える
  • タイミータイムを設ける

ドーナツ枕は使用していて絶壁の予防に繋がっていますが、窒息のリスクもあるためきちんと使用上の注意も読んだ上で使用するようにしましょう。

また、タミータイムについては、以前下記投稿しているので参考にしてみてください。タミータイムは、絶壁を予防すること以外にも良い効果があります。

赤ちゃんの絶壁は自然に治る?

頭のゆがみが軽度の場合、生活習慣の改善や成長に伴い、目立たなくなる可能性はあります。一方で、ゆがみが重度の場合は絶壁が自然に改善されることは難しいとされています。

首振りや寝返りができるようになる前にゆがみが進行するケースがあるため注意しましょう。また、重度のゆがみは自然治癒が難しい傾向にあるため、赤ちゃんの頭蓋骨が柔らかい生後6ヶ月までに適切な対策を講じる必要があります。頭の形が気になる場合は、早めに医療機関へ受診しましょう。

まとめ

絶壁は、軽度であれば自然治癒も可能ですが、重度のものだと医療機関などで治すしか方法がなくなるため、進行する前に予防しましょう。

絶壁は大人になると頭蓋骨が硬くなるため、頭蓋骨が柔らかい子供のうちに対策する必要になりますので注意しましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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