赤ちゃんの歯磨きっていつから始めればいいのか分からないですよね。歯が生え始めていないからやらなくてもいいと思う方もいるかもしれませんが、虫歯予防以外にも歯磨きを行う効果はあるので、早いうちから慣れさせておくことが重要です。
そこで今回は、乳児の歯磨きについて紹介したいと思います。
赤ちゃんの歯磨きはいつから?
赤ちゃんの歯は、生後6~8ヶ月頃から生え始めることが多く、2~3歳で全ての乳歯が生え揃います。ただし、歯が生え始める時期には個人差があり、生後2ヶ月で生え始める子もいれば、生後9ヶ月を過ぎても生えてこない子もいます。
赤ちゃんが歯みがきを始める時期は、下の前歯が生えてくる生後6ヵ月くらいが目安です。その前から、少しずつ歯みがきに慣れてもらうように準備をしておくといいでしょう。
4~5ヶ月から使用できる歯ブラシもあります。
4~5ヶ月の歯ブラシは、歯が生える前から「歯ぐきマッサージ」をはじめることで、歯ぐきの血流がよくなり、赤ちゃんが気持ちよく感じる効果があります。小さい頃から「歯ブラシって気持ちいいものなんだ~」と感じてもらうことができれば、ママ・パパの仕上げみがきがスムーズにできます。
やわらかいラバー毛で歯ぐきマッサージをして、はじめての歯ブラシが好きになるといいですね。
赤ちゃんにも歯磨きが必要な理由は?
赤ちゃんの歯も、大人と同じように虫歯になります。乳歯が生え始めると、虫歯の原因となる「ミュータンス連鎖球菌」が常在菌として成育し始めます。ミュータンス連鎖球菌は当分を利用して酸を作り、歯の表面にあるエナメル質を溶かします。
口の中に食べかすやミルクが残っていると、糖分(乳糖)を分解することによって、ミュータンス連鎖球菌が活発に働いて虫歯になりやすくなります。そのため、赤ちゃんのうちから歯磨きをして歯を守ってあげることが大切です。
歯みがき習慣が大切な理由は虫歯予防以外にも
乳歯は大人の歯と比べてエナメル質が薄いため、虫歯になりやすく、虫歯の進行も早いです。実際に虫歯ができ始めるのは、甘い物(糖質)を摂る機会が増える1歳以降ですが、1歳前から歯みがきを習慣化しておくと、虫歯になりにくい口内環境をつくりやすいです。
また、歯みがきは口腔内の清潔保持や虫歯予防だけでなく、歯並びや口の中の感覚の成長にも重要な役割を果たします。乳歯には永久歯を正しい位置に導く役割があるため、乳歯が虫歯になると、永久歯の歯並びに影響を与えてしまうのです。また、感覚刺激が乏しくて口の中の触覚・圧覚などが育たないと、成長後に歯みがきを異常に嫌がる、偏食がひどい、食に興味がない、嘔吐反射が強いなどの影響が出てきます。
赤ちゃんの歯磨きの回数や時間は?
赤ちゃんの歯磨きは、まずは1日1回から始めると良いでしょう。
歯磨きを始めて間もないうちは、赤ちゃんの機嫌の良い時に磨きます。
歯が生えはじめの時期は比較的何でも口に入れたがるので、このタイミングを逃さずに歯ブラシに慣れさせてしまうとよいかもしれません。
離乳食が始まったら、できるだけ食後の歯磨きを習慣づけましょう。歯磨きができないときは、白湯を飲ませてあげると口の中がスッキリします。
寝ている間は唾液が少なくなり、虫歯菌のリスクが高まります。
奥歯が生えてきたら、夜の歯磨きは特にしっかり行うように心掛けましょう。
赤ちゃんが嫌がるときの磨き方
多くの子供がはじめのうちは歯磨きを嫌がってしまうものです。嫌がったときには以下のように方法を試してみて歯磨きを習慣化させていくようにしましょう。
【嫌がるときに試したい方法】
- 遊びの中で教える
- 口の中を鏡で見せる
- 歯磨きジェルを使ってみる
歯磨きにちなんだ絵本や歌で親しみを持たせたり、手鏡を持たせ自分の口の中を見せながら「○○ちゃんの口の中にばいきんさんがいるよ!歯ブラシでやっつけようね」などと声かけをするなど工夫をしてみましょう。
最近では歯磨きが楽しくできるような支援アプリなどもあるので、スマートフォンの使い方に配慮しながら上手に活用していくのも良いでしょう。
6ヶ月頃から使えるフルーツ味などの赤ちゃん用の歯磨きジェルを使うのもひとつの方法です。
子供が好む味付けがされているため、歯ブラシを嫌がらずに口に入れてくれることもあります。
歯磨きができたらちょっとしたご褒美をあげて、やる気を出させてあげるものオススメです。
1回出来たごとにシールをあげたり、1歳半頃から食べられる子供用のキシリトールタブレットをあげるなど親の負担にならない範囲で行ってみましょう。
歯磨きはなるべく子供が楽しめる状況を根気強く作ってあげることが大切です。
逃げ回る子供を無理やり押さえつけて磨くと、かえって歯磨きを嫌いになってしまうこともあるため注意しましょう。
まとめ
子供は、最初は歯磨きを嫌うことがほとんどなので、親の言葉かけや歯磨きを楽しませるようにすると自然と1人で歯磨きができるようになり、習慣化されます。
子供の様子をよく見ながら歯磨きをさせて、清潔な歯を保ちましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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