赤ちゃんのいびきが心配!原因と対処法、気をつけるべきサイン

パパ育児

赤ちゃんの寝顔って、本当に癒されますよね。すやすや眠る姿を見ていると、パパやママもホッと一息つける時間だと思います。でも、そんな中でいびきが聞こえてきて心配になってしまうこともあるかと思います。

今回は、そんな赤ちゃんのいびきについて、その原因や、いびきが気になるときの対処法、そして「これは病院で診てもらった方がいいかも」という注意すべきサインについてご紹介します。

赤ちゃんや新生児もいびきをかくの?

「いびき」と聞くと、大人がかくものというイメージがあるかもしれませんが、実は赤ちゃんや新生児でもいびきをかくことは珍しくありません

そもそも「いびき」は、息が喉を通る時に、空気の通り道である気道が狭くなったり、喉の粘膜が震えたりすることで出る音なんです。

赤ちゃんの体は、まだ成長途中。特に喉や鼻の構造は大人よりも狭く、未発達な部分が多いです。そのため、ちょっとしたことで気道が狭くなりやすく、いびきをかいてしまうことは、決して特別なことではありません。

赤ちゃんのいびきの原因は?もしかして鼻詰まり?

赤ちゃんのいびきの多くは、先ほどもお話ししたように、喉や鼻の構造が未発達であることによるものです。これは「生理的ないびき」とも呼ばれ、体の成長とともに自然におさまってくることがほとんどなので、過度に心配する必要はありません。いびきをかいていても、普段通り元気に過ごしていて、眠りにも影響がないようであれば、しばらく様子を見てあげましょう。

ただし、中には以下のような原因でいびきをかいているケースもあります。

鼻づまり

「フガフガ」「ズルズル」といった鼻をすすり上げるような音がするいびきは、鼻づまりが原因の可能性が高いです。赤ちゃんは基本的に鼻で呼吸をしますが、風邪をひいて鼻水が出たり、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎といった鼻の病気で鼻の奥が詰まったりすると、息苦しさから口呼吸になりやすく、いびきをかいてしまうことがあります。

もし、鼻づまりによるいびきがひどく、明らかに呼吸が苦しそうだったり、眠れていなかったりする場合は、かかりつけの小児科耳鼻咽喉科を受診して相談してみましょう。

扁桃腺肥大・アデノイド肥大

風邪でもないのに、赤ちゃんが大きないびきをかいている場合は、「扁桃腺肥大」や「アデノイド肥大」が考えられます。これらは、喉の奥にあるリンパ組織が大きくなってしまう症状です。

扁桃腺もアデノイドも、大きくなると気道を狭めてしまうため、いびきの原因になります。熱を繰り返しやすいという特徴もありますが、多くの場合、10歳くらいをピークに自然と小さくなっていきます。

ただし、症状が重い場合は手術が必要になることもあるので、気になる場合は早めに小児科を受診して相談してください。

赤ちゃんがいびきをかいたときの対処法は?

いびきがひどくなると、赤ちゃんが呼吸しづらくなって眠りが浅くなったり、口呼吸になることで喉が乾燥して咳き込んでしまったりすることもあります。赤ちゃんのいびきの原因に合わせて、適切に対処してあげましょう。ご家庭でのケアで改善しない場合は、迷わず耳鼻咽喉科小児科を受診してくださいね。

喉の構造が未発達であるときのいびきの対処法

赤ちゃんを横向きに寝かせてあげるのがおすすめです。仰向けで寝ていると、重力で気道が狭くなりがちですが、横向きにすることで気道の圧迫を和らげることができます。横向きで安定しない場合は、転倒防止用のクッションなどを活用するのも良いでしょう。

鼻づまりが原因のいびきの対処法

鼻づまりが原因の場合は、以下の方法を試してみてください。

  • 温かいタオルを鼻の下にあてる: 蒸気で鼻の通りが良くなります。
  • 母乳を数滴鼻に垂らす: 鼻水や鼻くそを柔らかくする効果があると言われています。
  • 加湿器を使用する: 部屋の乾燥を防ぎ、鼻粘膜の潤いを保ちます。
  • ベビー用の鼻水吸引器やピンセットを使う: 固まった鼻水や鼻くそを除去してあげましょう。

扁桃腺・アデノイド肥大が原因のいびきの対処法

扁桃腺やアデノイド肥大は、成長とともに自然に治まることが多いですが、まずは耳鼻咽喉科小児科を受診し、適切な診断と治療を受けることが大切です。

症状が改善しなかったり、いびきによって睡眠の質が低下し、日中の活動に影響が出たりする場合は、再度医師に相談しましょう。抗生物質で炎症を抑える治療を行うこともあれば、症状によっては手術が必要となるケースもあります。

赤ちゃんのいびきで注意することは?無呼吸の場合はどうする?

赤ちゃんのいびきの原因がわかっていて、適切に対処できていれば、基本的には心配いりません。しかし、一点だけ注意しておきたいのが「睡眠時無呼吸症候群」です。

睡眠時無呼吸症候群とは、いびきや寝息が途中でピタッと止まり、一定時間呼吸ができていない状態のことです。赤ちゃんが寝ている時に苦しそうにしていたり、しっかり寝ているはずなのに日中も眠そうにしていたりする場合は、睡眠中に呼吸が止まっている可能性も考えられます。

赤ちゃんの睡眠時無呼吸症候群は、多くの場合、扁桃腺肥大やアデノイド肥大が原因で起こります。この状態が続くと、体に十分な酸素が行き渡らず、ごく稀に体の発育に悪影響を及ぼす可能性も否定できません。もし「もしかして?」と感じたら、すぐに耳鼻咽喉科に相談してください。

まとめ

赤ちゃんのいびきは、ほとんどが成長による一時的なものですが、中には病気が隠れているケースもあります。

赤ちゃんは、自分の体の不調を言葉で伝えることができません。だからこそ、ママやパパが日頃から赤ちゃんの様子をよく観察してあげることが大切です。

  • 寝ている時のいびきの音や呼吸の状態
  • 朝の目覚め方
  • 日中の過ごし方

などを普段からチェックして、いつもと違うなと感じたら、早めに医療機関に相談しましょう。赤ちゃんの小さな変化に気づいてあげられるのは、一番近くにいるパパとママです。赤ちゃんは自分で気づくことができないので、赤ちゃんの異変にいち早く気づけるようにしましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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