生後しばらくの赤ちゃんは母乳やミルクしか飲みませんが、水をあげていいのはいつからになりますでしょうか。
赤ちゃんの飲み水についてあげてもいいのか、あげる場合はどのような水ならOKかについて解説したいと思います。
赤ちゃんに水を飲ませるのはいつから?新生児でもOK?
赤ちゃんに水を飲ませる時期に明確な基準はありませんが、生後6ヶ月以降の離乳食が始まるころがオススメです。赤ちゃんの消化器官はまだ未熟な段階のため、生後6ヵ月前の赤ちゃんに水を与えることで、下痢の症状が現れることがあるかもしれません。また、水を飲むことでお腹がいっぱいになってしまい、結果として赤ちゃんが飲む母乳やミルクの量が少なくなり、栄養が不足してしまうこともあります。また、赤ちゃんが母乳を飲まなくなると、ママの母乳分泌も減ってしまいます。
味のついていない水に慣れさせることは、今後の赤ちゃんの健康に多くのメリットがあります。早いうちから味のついたジュースなどに慣れてしまうと、肥満や虫歯の原因と考えられている甘い飲み物の摂取量が増える傾向があるようです。
赤ちゃんに飲ませる水の量は?
赤ちゃんに水を与えるときは、スプーン1杯程度のごく少量から始めて、徐々に増やしていきましょう。
ミルクと同じように、冷たいものではなく、常温またはぬるめの白湯を飲ませてあげましょう。
水道水を飲ませてもOK?
水道水は、水道局の水質基準に基づいてきちんと処理され、毎日検査されています。水道水は非常に衛生的だと言えますが、水質に関して不安があれば、地域の水道局のホームページを確認してみましょう。水質検査結果に関するデータが掲載されています。
ただ、赤ちゃんはまだ体の機能や胃腸などの器官が未熟です。生後6ヵ月を過ぎた赤ちゃんに水をあげる時には、水道水を一旦、沸騰させましょう。
ミネラルウォーターは飲ませてもOK?
ミネラルウォーターとは、カルシウムやマグネシウムといったミネラルが含まれた水です。水に溶けているカルシウムやマグネシウムの量が多いと硬水、少ないと軟水に分類されます。
赤ちゃんがミネラル分を多く含んだ硬水を飲むと、下痢をしたり腎臓などの内臓に負担をかけてしまうおそれがあるので、ミネラルウォーターを飲ませるときは、必ず軟水を選ぶようにしましょう。
赤ちゃんにオススメの水
ベビーのじかん
ベビーフードで有名な和光堂さんから販売されている「ベビーのじかん 赤ちゃんの純水」は、安曇野を水源にした国産の水を加熱殺菌している人気商品です。
ミネラルを含まないので、粉ミルクにもおすすめです。パパ、ママも飲むこともできます。
い・ろ・は・す
皆さんが知っているだろう「いろはす」です。
い・ろ・は・す は硬度100mg/l未満の軟水です。赤ちゃんの負担にならない適度なミネラル量なので、ミルクの調乳用にもピッタリです。
赤ちゃんの水中毒や多飲症とは?
大量の水分が体に入ることで、血液が薄くなり、血液中の塩分濃度(ナトリウム)が急激に低下してしまうことです。たくさんの水を飲むことで、このような症状が起こります。飲む量の調整ができない乳幼児が過去に発症した報告例もあります。
生後6ヵ月前の赤ちゃんに水を与えることで、低ナトリウム血症のリスクが高くなることもあります。低ナトリウム血症の場合、以下の症状が見られます。
- 嘔吐
- 頭痛
- 意識障害や意識混濁
- 錯乱
- イライラする
- けいれん
赤ちゃんが水中毒や多飲症になってしまった場合、最初は不機嫌になり、ぐったりとします。さらに進行すると異常に興奮したり、大量に水を嘔吐したり、意識障害やけいれんといった重い症状を引き起こすこともあるので、注意が必要です。水中毒かもしれないと思ったら、すぐにお医者さんに診てもらいましょう。
まとめ
赤ちゃんにあげるものはいいものをあげたいと思うのは当然ですね。主に離乳食が始まったらあげる水もいいものをあげたいと思います。
良いものあげたいと思っているなら赤ちゃんにオススメの水をあげるようにしましょう。
水道水やミネラルウォーターを上げる場合には、しっかり煮沸して、人肌に冷ましたものを少しずつ与えましょう。
ミルクを作る時は、水と粉ミルクの分量は容器に記載されている説明文に従うようにしましょう。
安全に過ごしてもらうために気をつけたいところですね。