赤ちゃんにゼリーはいつから?気をつけることは?ゼリーは意外と要注意な食べ物!

パパ育児

「プルプルで食べやすそうだし、赤ちゃんも好きそう!」

そう思って、ついつい赤ちゃんにゼリーをあげたくなりますよね。でも、実はゼリーって、食物アレルギー窒息事故、この2つの点で注意が必要な食べ物なんです。ゼリーはいつから、どうやって食べさせたらいいの?と疑問に思う方もいるかと思います。

今回は、赤ちゃんにゼリーをあげる際の疑問を解消し、安心・安全に楽しむためのポイントをご紹介します。

赤ちゃんはゼリーをいつから食べられるの?

ゼリーの原材料って、実は2種類あります。

  • 動物由来のゼラチン
  • 海藻由来の寒天

この違いが、赤ちゃんにあげられる時期の大きなポイントになります。

寒天ゼリーは離乳食後期(生後9〜11ヶ月)からOK!

粉寒天で作られたゼリーなら、比較的安心して赤ちゃんに与えられます。離乳食にも慣れてきた離乳食後期(生後9〜11ヶ月)ごろからを目安にしましょう。寒天は食物アレルギーを引き起こす物質ではないと考えられているので、この時期から問題ないとされています。

ゼラチンゼリーは1歳半を過ぎてからが目安!

一方、ゼラチンで作られたゼリーは、明確な基準はないものの、1歳半を過ぎてからを目安にするのがおすすめです。

なぜかというと、ゼラチンはアレルギー反応が出やすい食材の一つだからです。じんましんや下痢、ひどい場合は呼吸困難など、食物アレルギーの症状を引き起こすことがあります。赤ちゃんの体が十分に成長して、アレルギー反応が出にくい体力がついてから与える方が安心です。

赤ちゃんにゼリーをあげるときの方法

ゼリーをあげるとなった際のポイントがいくつかあります。

少量からスタート!様子を見ながらゆっくりと

初めてあげる時は、まずはスプーン1杯以下のごく少量からスタートしてください。そして、赤ちゃんがきちんと飲み込む様子をしっかり確認しながらあげましょう。

1歳半を過ぎてゼラチンゼリーをあげる場合も、一度にたくさんあげると、もしアレルギーが出た場合に症状が強く出てしまう可能性があります。焦らず、少しずつ試すのが鉄則です。

窒息事故に要注意!安全に食べさせるための5つのポイント

ゼリーって、つるんとしてて表面が滑らか。それに、赤ちゃんはまだ歯が十分に生え揃ってなくて、噛む力も未熟です。だから、弾力のあるゼリーを噛まずにそのまま喉に詰まらせてしまう危険があります。

窒息事故を防ぐために、次の5つのポイントをしっかり守ってあげてください。

  1. ゼリーの特性と安全な食べ方を理解する:ゼリーは「つるん」と喉に入りやすいことを知っておきましょう。
  2. 一口の量を多くしない、口の前の方に入れてあげる:大きな塊をあげない、口の奥ではなく手前に入れてあげることで、赤ちゃん自身がコントロールしやすくなります。
  3. よく噛むように促す:声かけで「もぐもぐしようね」と促してあげましょう。
  4. 食べることに集中させる:遊びながら食べさせると、思わぬ事故につながることがあります。食べる時は食べることに集中できる環境を。
  5. 飲み込むまで大人が側にいて注意して見ている:これが一番重要です。目を離さずに、飲み込むまで見守ってあげてください。

特に気をつけたい「こんにゃく入りゼリー」のこと

ゼリーの中でも、特に注意が必要なのがこんにゃく入りゼリーです。

食品による窒息事故って、実は子どもと高齢者で約8割を占めています。その中でも、12歳以下の子どもにとっては、カップ入りのゼリーが命に関わる大きな事故につながるケースも報告されています。

こんにゃく入りゼリーは、一般的なゼリーよりも硬く、赤ちゃんにとっては噛み切りにくいものが多いんです。冷やすとさらに硬くなるので、十分に噛みきれないまま喉に送り込まれてしまい、窒息しやすくなります。

一口タイプのこんにゃく入りゼリーのパッケージには、子どもや高齢者には不向きであることを示す警告マークや注意書きが表示されています。

過去にもこんにゃく入りゼリーで窒息事故が起きているため、赤ちゃんが自分でしっかり噛めるようになるまでは、積極的に与えないようにしましょう。購入する時や与える前に、必ずこの警告マークや注意書きがないか確認する習慣をつけてください。

もしもの時は慌てずに!窒息した時の対処法

万が一、赤ちゃんがゼリーを喉に詰まらせてしまったらパニックになりますよね。でも、冷静に迅速な応急処置ができるように、事前に確認しておきましょう。

できれば他の人に119番通報を頼んで、喉に詰まったゼリーを以下の手順で吐き出させてください。呼吸ができない状態は時間との勝負になります。

1歳未満の赤ちゃんの場合

  1. 膝を曲げるか、椅子に座る。
  2. 太ももの上に赤ちゃんをうつ伏せに抱き上げる。
  3. 赤ちゃんの背中の肩甲骨の間あたりを、手のひらで5〜6回強く叩く。

1歳以上の子どもの場合

  1. 子どもの背中側から両手を回す。
  2. みぞおちの前で両手を組む。
  3. 勢いよく両手を絞ってぎゅっと押す(ハイムリック法)。

まとめ

1歳ごろになると、赤ちゃんが食べられる食材も増えて、離乳食のバリエーションもぐんと広がります。「食べやすそうだから」と、ついついゼリーをあげたくなりますが、ゼリーには食物アレルギー窒息事故という2つの隠れた危険性があることを忘れないでください。

赤ちゃんにゼリーをあげる際は、これらの危険性を十分に理解した上で、焦らず、赤ちゃんの様子をみながら、少しずつ食べさせてあげましょう。

ゼリーは、工夫次第で赤ちゃんにとって楽しいおやつになります。ぜひ、正しい知識を持って、安心・安全なゼリータイムを過ごしてください。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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