保育園が決まると、慣らし保育が始まります。慣らし保育に向けて親子ともに準備しておく必要があるでしょう。
そこで今回は、慣らし保育の期間やスケジュール、慣らし保育をスムーズに進めるためのコツなどを紹介したいと思います。
慣らし保育とは?
慣らし保育とは、子供が保育園での新しい生活リズムに慣れることを目的に行うものです。
初めは1日1時間ほどから始まり、徐々に午前中のみ、お昼ご飯までと時間を伸ばしていきます。お昼ご飯の時間まで慣れたら午後のお昼寝まで、ペースが掴めてきたら最後までと、基本的に子供のペースに合わせて慣らし保育が進んでいきます。
保育園によって期間や時期、時間数などは異なり、数日で慣らし保育が終わることもあれば1ヶ月ほど時間をかける場合もあるようです。
慣らし保育は、子供のストレスを軽減するために行うものですが、親や保育園側にとってもメリットの大きいものです。
子供にとっての慣らし保育
- 家とは異なる保育園での生活リズムに慣れる
- 先生たちや同年齢の子供たちと過ごす集団生活に慣れる
- 初めて親と離れて過ごす生活に慣れる
親にとっての慣らし保育
- お世話をしてくれる保育士さんの雰囲気・人柄を知る
- 見学とは異なる実際の園生活の内容や雰囲気を知る
- 子供と離れる生活や仕事復帰に向けての最終的な準備を整える
保育園側にとっての慣らし保育
- どんな家庭のどんな子供を保育するかを知る
- 個々に合った保育をシミュレーションする
慣らし保育の期間やスケジュールは?
慣らし保育の期間
基本的に保育園によって、慣らし保育の日数やスケジュール、行われる時期などは異なります。一般的には1〜2週間ほどと定めている保育園が多いですが、数日で終わるところや1ヶ月以上慣らし保育の期間を設けている保育園もあります。慣らし保育のスケジュールはパパやママの職場復帰にも関わるため、前もって日程を確認しておきましょう。
慣らし保育のスケジュール
慣らし保育は、基本的に以下のようなスケジュールで進められます。慣らし保育の流れは保育園や子どもの年齢によって違うため、事前に保育園に確認しておきましょう。
こちらはあくまで一般的な例となりますので、詳しいスケジュールは実際の地域や保育園で確認してみましょう。
時期 | 保育時間 | 登園時間 | 活動内容 |
1日目 | 1時間 | 登園時間〜9:30 | |
2〜3日目 | 2時間 | 登園時間〜10:30 | 午前のおやつを食べるまで |
4〜6日目 | 4時間 | 登園時間〜12:30 | お昼ご飯まで |
7〜9日目 | 6時間 | 登園時間〜14:30 | お昼寝まで |
10〜13日目 | 8時間 | 登園時間〜16:30 | 午後のおやつまで |
14日目〜 | 通常保育開始 |
初めてのお昼ご飯には、保護者の付き添いが必要になることもあります。
4月入園の場合、月の初めから中旬頃を目安に行いますが、転園や期中の入園の場合は、園と相談して決めていきます。
慣らし保育の間の仕事は?
慣らし保育中の仕事の時間などは、育児休業中かすで復職して働いている場合で異なります。
育児休業中の入園の場合
慣らし保育は、育児休業を利用しながら復職日を会社と調整するケースが多いようです。規定の育児休業期間を過ぎてしまう場合は、慣らし保育の期間中は有給制度を利用する人もいれば、欠勤扱いで対応する人など状況によって様々です。
すでに復職していて転園した場合
既に認可外保育園などに預けていて、後に認可保育園の入園が決まったという場合や、引っ越しなどで転園する場合は、パパやママがすでにフルタイム勤務をしていることも。
夫婦で相談して交代で半休を取ったり、この期間だけ祖父母や親戚にお見送りやお迎えをお願いしたりすることで乗り切るケースもみられます。
周囲に協力してもらえる人がいない場合は、ファミリーサポートなど地域のサポート制度を利用することもありますが、外部のサポートの場合は保育園が対応してくれるか確認が必要です。
認可保育園の多くは、「月末までに保護者が勤務開始するのであれば、月初めからの入園が認められる」という自治体がほとんどです。以前は、勤務開始日からしか預けることができなかったのですが、「慣らし保育」の必要性を考慮して、制度が改善されつつあります。
認可外の場合は、各園で対応が異なります。保育園側の制度は整いつつありますが、親の仕事や会社の制度で折り合いが付かない場合、仕方なくそちらの都合に合わせなければならないこともあります。
慣らし保育を進めるポイント
慣らし保育をスムーズに進めるために、事前に準備しておきたいポイントです。
子供の環境づくり
・自宅以外の場所でも過ごせるように慣らしておく
・様々な食感や味の食事を経験させておく
・集団生活に慣れるため、児童館などで遊ばせてみる
・絵本などを通して、保育園がどんな場所かお話ししておく
保護者の準備
・通勤経路と保育園までの移動時間を実際に確認する
・持ち物の名前付けなど、入園準備を余裕を持って進める
・緊急連絡先の整理と共有
家族での話し合い
・送迎の分担
・発熱時の対応を家庭内で事前にシミュレーションしておく
・家事分担の見直し
慣らし保育期間中は、子供の体調管理も重要です。生活リズムが変わることで体調を崩しやすい時期でもあるため、十分な睡眠時間の確保や、規則正しい生活リズムを心がけましょう。また、お子さんの様子をよく観察し、体調の変化にはすぐに気付けるよう注意を払うことが大切です。
まとめ
慣らし保育は、子供にとっては初めて親と離れる期間になるので、試練とも呼べる期間になります。
パパやママが心配そうに不安な状態を見せていると、子供も不安になってしまうので、パパとママはどっしり構えてあげることが大切です。
慣らし保育から帰ってきたら、たくさん子供の話を聞いてあげたり、子供のスキンシップの時間を持ちましょう。親子ともに楽しい慣らし保育の時間を過ごせるようにしましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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