「うちの子、最近なんだか元気がないな…」 「朝になると『お腹が痛い』って言うんだけど、病院に行っても原因がわからない…」
そんなふうに、子どものちょっとした変化に気づいて、不安を感じているパパやママもいるかもしれません。もしかしたら、その兆候は「子どものストレスサイン」かもしれません。
子どもたちの生活は、学校や習い事、友達関係などで、大人顔負けに忙しい日々。
親が気づかないうちに、心や体に大きな負担がかかっていることも珍しくありません。
この記事では、子どものストレスについて深掘りして解説していきます。
ぜひ最後まで読んで、大切なお子さんの心のケアに役立ててください。
そもそも「ストレス」ってなに?
「ストレス」と聞くと、なんだか悪いイメージがあるかもしれません。でも、本来のストレスは、心や体に「適度な刺激」を与えることで、成長を促すプラスの側面も持っています。
たとえば、新しいことに挑戦して「できるかな?」とドキドキしたり、スポーツでライバルと競い合ったりするのも、一種のストレスです。
しかし、このストレスが「強すぎる」、あるいは「長期間続く」と、心や体のバランスを崩してしまいます。
例えるなら、ゴムボールを指で押すとへこみますが、指を離せば元に戻りますよね。でも、強く押し続けたり、何度も押し続けると、ボールは元の形に戻れなくなってしまう。
子どものストレスもこれと同じです。過度なストレスは、さまざまな不調となって現れます。
子どものストレス、主な原因は?
子どものストレスの原因は、年齢によって少しずつ変わってきます。ここでは、「幼児期(0〜5歳)」と「学童期(6〜12歳)」に分けて見ていきたいと思います。
幼児期のストレス原因
この時期は、まだ世界が「家族」という小さなコミュニティが中心です。
親やきょうだいとの関係が、そのままストレスに直結しやすい時期です。
- 親とのスキンシップが減る:下に弟や妹ができた、パパやママが仕事で忙しい
- 新しい環境への適応:トイレトレーニングがうまくいかない、食事の習慣
- 家族関係の変化:両親のケンカが多い、きょうだいゲンカが絶えない
特に、「親に愛されているか不安」という感情がストレスの根本にあることが多いです。
学童期のストレス原因
小学校に入学すると、子どもの世界は一気に広がります。学校、友達、習い事など、家庭の外での人間関係や環境が、ストレスの原因となりやすいです。
- 友達との人間関係:仲間外れ、いじめ、友達と仲良くできない
- 勉強や習い事:成績が悪い、塾や習い事が辛い、プレッシャーを感じる
- 環境の変化:進級、転校、担任の先生が変わる
もちろん、家庭内の問題(親の教育方針が厳しすぎる、両親の不仲など)も、引き続き大きなストレス原因になります。
ストレスのサイン?子どもの変化に気づくことが大切
子どもは、大人とは違い、自分のストレスを言葉でうまく表現できないことがほとんどです。だからこそ、体や行動に現れるサインを見逃さないことが大切です。
身体的なサイン
子どものストレスで最もよく見られるのが「身体的な症状」です。
特に「腹痛」は、ストレスの代表的なサインです。
朝、登園・登校前に「お腹が痛い」と訴えるけど、病院に行っても原因が特定されない場合は、ストレスが原因の可能性があります。ケンターン自身も緊張などでお腹が痛くなることがありました。
その他にも、以下のようなサインに注意してあげましょう。
- 腹痛、頭痛、吐き気
- 下痢、便秘
- 睡眠障害(寝つきが悪い、夜中に何度も起きる)
- 食欲不振、または過食
- おねしょ、おもらし
- 喘息やアトピー性皮膚炎の悪化
精神的・行動的なサイン
身体的なサイン以外にも、「いつもの様子と違う」と感じたら、注意深く観察してみましょう。
- 赤ちゃん返りをする:甘えん坊になる、指しゃぶりをする
- イライラしやすくなる:怒りっぽい、ちょっとしたことでキレる
- 落ち着きがなくなる:ソワソワする、集中力がない
- 無気力になる:好きな遊びに興味を示さない、ボーっとすることが増える
- 攻撃的な行動:友達やきょうだいに手が出る
- 引きこもる:学校に行きたがらない、家に閉じこもる
これらのサインは、反抗期や一時的なものかもしれませんが、複数重なったり、長く続くようなら、ストレスの可能性が高いです。
子どものストレスを解消!親がしてあげるべき5つのこと
子ども一人でストレスを乗り越えるのは難しいことです。
親が「この子は今、ストレスを感じているんだ」と理解し、サポートしてあげることが大切です。
1. まずは「話を聞く」姿勢を持つ
なによりも大切なのは、「子どもの話をじっくり聞く時間」を作ってあげることです。
「学校で何かあった?」「嫌なことはない?」と直接聞くのではなく、「どうだった?楽しかった?」と日常会話の中でさりげなく聞いてあげると、子どもも話しやすくなります。
「話しても大丈夫なんだ」と安心できる環境を作ってあげることが、ストレスを吐き出す第一歩です。
2. ストレスの原因を「取り除く」
ストレスの原因がハッキリしている場合は、できる限り取り除いてあげましょう。
たとえば、習い事が負担になっているようなら、「しばらく休んでみない?」と提案するのも一つの手です。
ただし、いじめや人間関係のように、すぐに解決できない問題もあります。その場合は、「一緒にどうすればいいか考えよう」と寄り添うことで、子どもは「一人じゃない」と安心できます。
必要であれば、学校の先生やカウンセラーなど、専門家にも相談することも検討しましょう。
3. 「好きなこと」をとことんやらせる
好きなことをしている時間は、最高のストレス発散になります。
- ゲーム、読書、アニメ鑑賞
- スポーツ、外遊び
- 絵を描く、楽器を弾く
など、「夢中になれる時間」をたくさん作ってあげましょう。
「勉強しなさい!」とばかり言わず、「好きなだけ遊んでいいよ!」と声をかけることも、子どもの心を軽くします。
4. コミュニケーションの方法を見直す
「あれもダメ、これもダメ」と、否定ばかりしていませんか?大人でも否定されてばかりだと自信もなくなってストレスに感じやすいですよね。子どもも同じです。
親が無意識に放った言葉が、子どもにとっては大きなストレスになることがあります。
- 叱る時は「理由」を明確に
- 「だめ」と言った後は、必ず「こうすればいいよ」と代案を出す
- 些細なことでも「褒める」
また、パパとママで意見が食い違うと、子どもは混乱してしまいます。日頃から、子育ての方針を話し合っておくことも大切です。
5. 外で思いっきり体を動かす
体を動かすことも、ストレス解消に効果的です。
- 公園で鬼ごっこ
- キャンプやハイキングなど、自然と触れ合う
- サッカーやバスケなど、ボール遊び
「体を動かすと気分がスッキリする」のは、大人も子どもも同じです。
デジタルデバイスから離れて、思いっきり汗を流す時間を作ってあげましょう。
まとめ
子どものストレスは、親が気づいてあげることで、その後の心の成長に大きく影響します。
- 子どもの様子をよく観察する
- 些細な変化を見逃さない
- いつでも話を聞いてあげる
ぜひ、これらのことを意識して、お子さんとの時間を大切に過ごしてください。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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