「大事に仕事があってお迎えにいけない」「上の子の行事があるけど下の子を連れていけない」など様々な理由で一時的に預かってほしいときってありますよね。
そんなときにオススメなのが、ファミリーサポートです。
今回は、ファミリーサポートの制度や利用条件について紹介したいと思います。
ファミリーサポートってなに?
「ファミリーサポート」とは、子育て中の家庭が育児のサポートを依頼したいときに利用できるサービスです。
自治体や委託された法人などが運営する「ファミリー・サポート・センター」では、会員登録や会員同士のマッチング、講習会などを実施しています。
ファミリーサポートの内容は?
ファミリーサポートの内容には以下のようなものがあります。
- 保育園、幼稚園、小学校、学童保育、習い事などの送迎
- 保育園や学校の開始・終了時間外の預かり
- 冠婚葬祭などのイベント時の預かり
- 保護者の急病・怪我などの急用時の預かり
- 病児や病後児の預かり(一部地域のみ)
- 早朝や夜間の緊急時の預かり(一部地域のみ)
- 宿泊を含む預かり(一部地域のみ)
病児や病後児の預かり、早朝や夜間の緊急時、宿泊を含む預かりは実施していない自治体もあります。また、障害がある子どもへの対応や、病気の程度による預かりの可否なども自治体によって違うので確認してみましょう。
ファミリーサポートの利用条件・利用方法について
ファミリーサポートを利用する場合には「ファミリー・サポート・センター」での手続きが必要です。利用方法について詳しくみていきましょう。
「ファミリー・サポート・センター」では、依頼・提供会員の会員登録を無料でおこなっています。会員登録時に、登録説明会を受けなければならない自治体もあります。
利用条件
利用できる方の条件は自治体によって違いますが、依頼会員の場合には、登録説明会に参加された方、0歳から小学6年生までのお子様がいる方などの条件があります。
ただし0歳の場合、市区町村によって、生後43日以降、生後57日以降など月齢に制限があるため、住んでいる地域のセンターに確認をしましょう。
利用方法
会員登録をしてから利用までの流れは以下の通りです。
- 依頼会員が子育て支援を依頼する
- アドバイザーが依頼会員と提供会員をマッチングする
- 依頼会員と提供会員が事前打ち合わせをする
- 提供会員がサポートを実施する
サポート終了後、依頼会員は提供会員に利用料や送迎費などの報酬を支払います。提供会員は活動報告書をまとめ、ファミリー・サポート・センターに提出してサービス終了です。
依頼会員は、会員登録をした後すぐにサポートを受けられるわけではない点に注意しましょう。
ファミリーサポートの利用料金について
ファミリーサポートの料金は運営している団体やサービス内容によって違いがあります。
市区町村のファミリーサポート
1時間700~1,000円ほどで、土日祝日や年末年始は100円増しになることもあります。また、送迎などの交通費や、おやつ・食事代は実費を支払います。
兄弟姉妹で2人以上同時に利用するときは、2人目以降は1時間あたりの利用料金が半額になることがほとんどです。
料金の支払いは会員同士で直接やり取りをします。
企業・NPO法人のファミリーサポートの料金
企業やNPO法人のファミリーサポートでは、入会金や年会費が必要になることがあります。入会金と年会費は、それぞれ一家族5,000~20,000円ほどで、団体の規模や地域によって違いがあります。
利用料金は市区町村のファミリーサポートとほとんど変わらず1時間800円のところもあれば、1時間3,000円のところもあります。また、病児保育、夜間保育などサービス内容によって、料金に違いを設けているところもあります。
ファミリーサポートのメリット・デメリット
メリット
料金が安い
ファミリーサポートは基本の利用料金が安く、平日は1時間当たり1,000円以下のリーズナブルな料金で利用できます。認可保育園の一時預かりよりも料金が高い傾向がありますが、保育園を利用できないときに気軽に利用できる点がメリットです。
地域の子育て経験者が豊富
提供会員には50〜60代で子育てが落ち着いた方が多いため、子育てのベテランに預かっていただいたり、子育ての相談に乗ってもらえることもあるかもしれません。また、なかには保育士や看護師などの有資格者もおります。
デメリット
提供会員が少なく、予約が取りづらい
全国的に提供会員の数が少ないため、自治体によってはファミリーサポートの予約が取りづらい場合も。数日先まで予約が埋まり、すぐに利用できないこともあります。また、顔合わせや打ち合わせが必要なため、当日の利用ができないことも多いです。会員登録をしても必ず希望の日時に利用できるわけではない点がデメリットでしょう。
利用中の怪我や事故が心配
過去には、ファミリーサポートの利用中にお子様が怪我をした事例も。厚生労働省ではファミリーサポートの事故報告を公表しています。転倒事故や落下事故などがあり、0〜2歳までの幼児の事故が多いようです。ファミリー・サポート・センターでは補償保険に加入しているため、万が一の場合でも補償されますが、不安を感じる方もいらっしゃるでしょう。
まとめ
料金が安く、一時的に利用したい場合には便利なサービスですね。ただ、予約が取りづらいこともあるため、予約が取りづらくて上手く活用できていない方には、ベビーシッターサービスも上手く活用しましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございます。