赤ちゃんのお尻に青いあざがあって心配になった方は多いのではないでしょうか。
日本人の赤ちゃんのほとんどに現れる「蒙古斑」ですが、実際にできる原因や治療法についてまとめました。
蒙古斑とは?
蒙古斑とは、主に赤ちゃんのお尻や背中にかけてできる青いあざで、腕やお腹、胸などにできることもあります。日本人を含む黄色人種に多く見られます。
蒙古斑ができる原因は?
蒙古斑ができるのは、「メラノサイト」という色素細胞が関係しています。メラノサイトは紫外線を吸収すると、メラニンと呼ばれる黒い色素を産出して、肌を守ろうとします。
皮膚の深いところ、内側にある血管や神経、リンパ腺などが通っている皮膚組織を「真皮」と言いますが、その真皮でメラニンが産出されると、表皮を通して青色に見えるので、青いあざ=蒙古斑になります。
蒙古斑はいつまでに消える?
蒙古斑は生まれつき、もしくは生後1ヶ月以内にあらわれ、2歳頃まで色が濃くなっていきます。その後は、色が薄くなっていき、3歳頃までには消失してることが多いです。まれに10歳頃まで残っている場合もあります。
ただし、3〜4%は成人になっても蒙古斑が消えない「持続性蒙古斑」となることもあります。
また、腕や足、お腹、胸などにできた蒙古斑は「異所性蒙古斑」と呼ばれ、お尻や背中にできる一般的な蒙古斑に比べて、色が濃く消えにくい傾向にあります。
蒙古斑が消えないときの対処法
蒙古斑は健康に害を与えるものではなく、ほとんどが自然に消えるものなので、基本的に治療の対象にはなりません。
ただし、蒙古斑がなかなか消えない場合は、皮膚科に相談して治療を検討するのも一つの方法です。
蒙古斑の一般的な治療法は、レーザー治療です。蒙古斑にレーザーを照射すると、メラノサイトが破壊されて消失します。基本的には大きな副作用はなく、効果が期待できるとされています。
特に、将来的に持続性蒙古斑や異所性蒙古斑として残る可能性が高いと診断された場合や、蒙古斑が目立つ場所にあるときは、早めに医師と相談して治療を検討しても良いでしょう。
まとめ
子供にあざがあると心配になりますよね。小さい頃に消失してしまえば特に心配もなく、子供も気にせずに済む話ですが、だんだんと年齢を重ねて成長していくことによって、あざが残っていると気になってくると思います。
蒙古斑がなかなか消えない場合には、医師と相談しながらレーザー治療も検討してみてもいいかもしれません。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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