赤ちゃんが「急に人見知りが始まった」「人見知りが激しくて大変」という話を聞いたことがあるパパ、ママもいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、赤ちゃんが人見知りになる理由や原因、対処法などについてご説明します。
赤ちゃんの人見知りで悩んでいる方にはぜひ参考にしてみてください!
赤ちゃんの人見知りはいつから始まっていつまで続く?
赤ちゃんの人見知りは主に6~9ヵ月頃にはじまると言われています。なかには、1歳を過ぎてから始まるケースや、生後8ヶ月で少し人見知りがみられて落ち着いたあと2歳を過ぎて再び始まるケースもあるようです。
人見知りのピークは、生後10ヶ月〜1歳半頃が多いです。その後、2~3歳頃までに徐々に落ち着いていきます。
赤ちゃんが人見知りする理由
人見知りする理由は、赤ちゃんが成長している証です。
赤ちゃんの人見知りが成長の証にかかわっている理由として2つ紹介したいと思います。
理由1.他人の顔や表情を見分けられるようになったから
新生児の視力は0.01程で、物どころか色も殆ど見分けることができません。成長と共に視力も上がり、生後3ヵ月頃には0.05程、生後6ヵ月頃にようやく0.1程になると言われています。人見知りが始まるのは、ママやパパの顔を認識できるようになった頃です。
これまでは色や形も曖昧だった世界の中で、ママやパパといると安らぎや心地よさを感じるようになります。つまり、他の人に抱っこされるよりも、ママやパパに抱っこされていたくて人見知りすることも多いのです。
ママやパパに抱っこされている状態なら人見知りをしないのに、床に下ろしたり他の人が抱くと泣き出してしまうケースは、これらの理由があてはまるでしょう。
理由2.好奇心や恐怖心を感じるようになったから
赤ちゃんは視力の成長と共に、感情も成長していきます。そこで感じる好奇心や恐怖心によって人見知りしてしまうこともあるでしょう。
ママやパパ以外の人に興味があるけれど、同時に未知の存在に対する恐怖心も生まれます。正反対の2つの感情を処理しきれず泣いてしまうのが人見知りの原因と考えられています。
好奇心と恐怖心のバランスによって、最初は人見知りをするけれどすぐに馴染める子や、知らない人の顔を見るだけで泣いてしまう子などさまざまです。好奇心と恐怖心、どちらが強いのかによって人見知りの程度が変わると言えるでしょう。
赤ちゃんの人見知りの対策
赤ちゃんの人見知りは成長の証ではあると分かっているが、外出時や帰省時に毎回泣かれてしまうと、パパ、ママも大変だと思います。
赤ちゃんの人見知りを抑える方法について紹介したいと思います。
赤ちゃんの目を見ない
東京大学と京都大学が共同で行った赤ちゃんの人見知りに関する研究によると、人見知りの強い赤ちゃんは、相手と目を合わせるのを好まない子が多い傾向にあるという結果が出ました。人見知りの強い赤ちゃんは、自分の見ている相手から目をそらし、相手が自分を見ていない時に相手のことを観察しているようです。
人見知りの強い赤ちゃんと対面する場合、まずは目線を合わせないようにして赤ちゃんにしっかり観察してもらうと警戒心を持たれにくくなるでしょう。
参考:科学技術振興機構(JST)赤ちゃんの「人見知り」行動 単なる怖がりではなく「近づきたいけど怖い」心の葛藤
慣れるまであまり構わない
人見知りの赤ちゃんに対面する際、大人はさまざまな方法で赤ちゃんを笑わせようとします。しかし、人見知りをして極度の緊張状態にある赤ちゃんには逆効果でしょう。
赤ちゃんからしたら、全く知らない大人から笑わせられても怖いが勝ってしまうと思います。
まずは、警戒心を解いてもらわなければ、どれだけあやしても赤ちゃんが笑顔を見せてくれることはないでしょう。赤ちゃんが慣れてくるまで、まずは構い過ぎずに様子をみるのがおすすめです。
パパやママと仲良しな様子を見せる
赤ちゃんは目が見えるようになってくると、社会的参照という行動をとるようになります。社会的参照とは、近しい人の情動(表情や声色、雰囲気などの情報のこと)からさまざまなことを学ぶ現象です。
一番身近にいるママやパパの表情を見て、物事を判断するようになります。ママやパパが笑顔でいると赤ちゃんもニコニコと機嫌が良くなり、反対に不安そうな表情を見ると泣いてしまうのも社会的参照から起こる行動だと言えるでしょう。
つまり、人見知りをしてしまう赤ちゃんのパパやママが笑顔で他人に接していると、赤ちゃんは「この人(他人)といるとママやパパはニコニコしているから、怖くない」と感じる可能性があります。
人見知りの強い赤ちゃんのママやパパは無意識に他人と接する際に「泣いてしまわないかな」と緊張してしまいがちです。そんな緊張感が赤ちゃんに伝わってしまわないよう、まずはパパやママが他の人と仲良くする様子を赤ちゃんに見せてあげましょう。
いろいろな人に会う経験を積む
赤ちゃんは日々さまざまな刺激を受けて学習を繰り返しています。そのため、多くの人に会う経験をたくさん積むことで、他人の存在に慣れることを覚えるでしょう。
実際に、早くから保育園に通っている赤ちゃんは、他人の顔を見ただけで泣いてしまうような強い人見知りを起こしにくい傾向にあります。先生や他の赤ちゃん、そして送り迎えをするママやパパなど多くの人に会うことで他人を受け入れる力が発達しているのでしょう。
小さな赤ちゃんが集まる児童館だけでなく、スーパーなどでも構いません。いろいろな場所で、さまざまな人と会う経験を積んであげてみてください。
パパに人見知りしてしまう赤ちゃんへの対策
単身赴任をしているパパや、赤ちゃんと生活リズムが合わないパパの中には、赤ちゃんにとって人見知りの対象となってしまうケースがあります。パパにとっては、とてもショックですね。
しかし、赤ちゃんはお腹の中でママや外の世界の音をよく聞いており、28週頃にはパパの声も認識すると言われています。お腹の中にいる時から声をよくかけていたり、生まれたばかりでまだ目が見えていない内からたくさん話かけて声を覚えてもらえば、赤ちゃんも人見知りしにくくなるでしょう。
既に人見知りしてしまっているという場合は、こまめにテレビ電話などをして赤ちゃんに声と顔のイメージを結び付けてもらう方法がおすすめです。パパに人見知りする赤ちゃんの中には「パパの声はするけど、目の前にいるのは知らない人」と、声と顔のイメージが一致せず人見知りをしているケースも多くあります。
昼休憩の時など、短い時間でもテレビ電話などでコミュニケーションをとり、声と顔を一致してもらうよう人見知り対策をしてみてください。
まとめ
赤ちゃんの人見知りは、必ず全員の赤ちゃんに起きるものではないですが、人見知りの対策を行って人見知りにならずに過ごせると、パパやママも外出などでは安心ですね。
ケンターンも、パパ見知りにならないように日頃からコミュニケーションを取るように心がけていきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。