赤ちゃんは、食べたものや飲んだものによってうんちの形や色に影響することがよくあります。
今回は、赤ちゃんのうんちの色や形によって体調の変化などについて紹介したいと思います。
赤ちゃんのうんちの基本や回数について
うんちは、栄養として利用されなかった食べ物のカスや腸管の老廃物です。つまり何を食べたかによって状態が変わりやすいものです。
新生児の頃の赤ちゃんの栄養は、母乳やミルクなどの液体だけなので、うんちはいつもだいたい同じで、色は黄色です。腸内に溜まっている時間が長いと、緑、黒っぽい色になることがあります。
この頃に、1日10回以上うんちをすることも珍しくあまりません。
生後5ヶ月頃から離乳食が始まると、ニンジンを食べて赤っぽくなったり、ホウレンソウを食べて緑色っぽくなったりして、食べたものの色が直接影響します。新生児の頃から食べ物が液体から徐々に固さのあるものへと変わっていきます。それにともない、うんちもドロドロ状が多くなっていき、卒乳の頃には大人のように形のあるうんちになってきます。
生後6ヶ月を過ぎる頃には、赤ちゃんのうんちは茶色っぽくなり、1日3回から少しずつ回数が減って、形も安定してくるとされています。
母乳とミルクの場合のうんちの色や形の違いはある?
母乳育児の場合
- 色はオレンジに近い黄色、または緑色
- 母乳に含まれる乳糖が腸の中で乳酸の生成を促すため、酸っぱいにおいになることがある
- ゆるめの液状やペースト状であることが多い
- ミルクに比べると消化が早く、回数は多い
ミルク育児の場合
- 色は淡い黄色や緑色になることがある
- においは、母乳に比べて少し臭いことがある
- 腸内に滞留する時間が長く、固めで粘り気が多いことがある
- 消化に時間がかかる傾向があり、回数は少ない
混合育児の場合は母乳とミルクの中間になり、どちらの割合が多いかによって違いが出てきます。
うんちの状態によって病気になっているかわかる?
黄色
離乳食が始まる前の赤ちゃんのうんちは、胆汁の色がそのままうんちに残り、鮮やかな黄色をしています。健康な証拠で心配はありません。
緑色
うんちが緑色になることもあります。うんちが酸性になり黄色い胆汁が酸化されて緑色に変化したものです。特に母乳の場合は、含まれる乳糖が乳酸菌の生成を促してうんちが酸性になるので、緑色になりやすいです。また、甘酸っぱい臭いをするのが特徴ですが、乳酸菌は腸の働きを促すため、うんちが酸性なのは問題ないです。
茶色
大人と一緒の茶系の色についても問題ないです。
黄色や緑色から茶系の色に変化していきます。
赤色
消化機能が未熟な赤ちゃんは、食べたものがそのまま出てくることがよくあります。ニンジン、トマト、スイカなどの果汁によって、赤いうんちがでることも良くありので異常ではありません。
ただし、突然入たり、おなかが痛そうに強く泣いていちごジャムのような赤いうんちをしたときは腸重積症の疑いもありますので、早めに受診しましょう。
黒色
血が混じった黒いうんちは、消化管の出血が原因かもしれません。肛門近くでの出血の場合は、赤く、胃などの出血の場合は、血とうんちが奥で混ざるため黒くなります。早めに専門医に相談しましょう。
白色
赤ちゃんのうんちに白いつぶつぶが混じっていることもあります。これは、消化しきれなかった母乳やミルクの脂肪分やカルシウムなので、心配する必要はありません。うまく消化できるようになると、徐々になくなっていきます。
ただし、赤ちゃんが白い下痢を繰り返しているいる場合、ロタウイルスによるウイルス性胃腸炎を起こしている可能性があります。嘔吐や発熱の症状が見られるときは、できるだけ早く病院を受診しましょう。
まとめ
赤ちゃんのうんちは健康のバロメーターです。おむつ替えをするタイミングで毎回確認をし、赤ちゃんの健康状態に異常はないか確認しましょう。うんちの色や形には個人差もあるので、普段のうんちの状態もきちんと把握した状態で判断しましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございます。