【小児喘息】は治る?治療と対策について

パパ育児

パパ、ママにとって、お子さんが苦しそうにしている姿を見るのは本当につらいものですよね。兄弟が喘息で、小さい頃は特に、つらそうな姿をみているこっちもつらくなってしまいました。

「ヒューヒュー」「ゼーゼー」という苦しそうな呼吸音を聞くたびに、「この喘息、いつか治るのかな…?」と思うこともありました。

今回は、小児喘息は本当に治るのか? 完治の可能性や、家庭でできる対策について紹介したいと思います。

そもそも喘息ってどんな病気?

人間が呼吸をするとき、鼻や口から吸い込んだ空気は「気道(気管支)」という細い管を通って肺に送られます。

喘息は、この気道が慢性的に炎症を起こし、敏感になった状態です。ハウスダストや花粉、タバコの煙などのアレルゲンや刺激に反応して、気道が狭くなり、発作が起きてしまいます。

軽度の発作では、息をするときに「ヒューヒュー」「ゼーゼー」という音が鳴る程度ですが、重くなると、呼吸が苦しくなり、横になって眠るのもつらくなります。この発作が繰り返し起こるのが喘息です。

喘息は「完治」するの?「治る」とどう違う?

結論から言うと、喘息は「完治」が難しい病気です。

しかし、成長とともに発作が起きなくなり、症状が出なくなる「寛解(かんかい)」という状態を目指すことができます。

成長とともに改善していくことが多い

小児喘息にかかったお子さんのうち、思春期までには50~70%で症状の改善が見られます。

特に、幼児期に発症しても、小学校に入学する前に症状が見られなくなるケースも少なくありません。

ただし、症状が重いお子さんの場合、小学生以降も発作が続くことがあります。重症であるほど寛解率は低くなるため、早期に診断を受け、適切な治療を始めることがとても重要です。

大人になってから再発することも…?

いったん寛解したお子さんのうち、約30%が大人になってから再発するというデータもあります。

また、小児喘息の経験がなくても、タバコの煙やストレス、気圧の変化などが引き金となり、大人になってから喘息になるケースも珍しくありません。

「治った」と思っても油断せず、日頃から生活環境を整えることが大切です。

喘息の「治し方」は?

喘息の治療は、医師の指導のもと、薬物療法と生活環境の改善を組み合わせて進めていきます。

1. 喘息の薬物療法

喘息の薬は、大きく分けて「発作を予防する薬」「発作を抑える薬」の2つがあります。

  • 発作を予防する薬(長期管理薬):気道の慢性的な炎症を抑えるために、毎日定期的に使用する薬です。代表的なのは「吸入ステロイド薬」で、炎症を少しずつ改善し、発作が起きにくい体質にしていきます。
  • 発作を抑える薬(発作治療薬):急な発作が起きたときに、気道を広げて呼吸を楽にするための薬です。医師の指示に従い、正しく使用することが重要です。

2. 家庭でできる喘息対策(ホームケア)

喘息の主な原因であるアレルゲンを避けることが、発作の予防に繋がります。

  • ダニ・ハウスダスト対策
    • 部屋をこまめに掃除し、清潔に保つ
    • 布団や枕は天日干しや乾燥機でしっかり乾燥させ、掃除機でダニを吸い取る
    • 毛足の長いカーペット、羽毛布団、そばがら枕などは避ける
  • その他の対策
    • ペットの毛がアレルゲンになる場合は、飼育環境を見直す
    • 同居家族に喫煙者がいる場合は、禁煙を促す
    • 部屋の換気を定期的に行う

まとめ

喘息はつらい病気ですが、成長とともに改善していくことが多く、適切な治療と日々のケアで、発作をコントロールすることができます。現に、ケンターンの兄弟も大人に成長するにつれて喘息の症状が出なくなり、今ではほとんど症状は出ていません。

喘息で苦しそうな我が子を見て、パパ・ママもパニックになってしまうかもしれませんが、そんなときこそ落ち着いて、お子さんに寄り添ってあげてください。

小児喘息は、お子さんの成長を信じ、根気強く治療に取り組むことが何より大切です。

「大丈夫だよ」「一緒に頑張ろうね」という前向きな気持ちで、お子さんと一緒に喘息と向き合っていきましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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