最近よく耳にする「自己肯定感」ですが、子どもの自己肯定感が低いと、自信が持てず、失敗を恐れて挑戦を嫌がるだけでなく、「どうせ自分なんて…」という思考から、非行の原因になることや、将来のキャリアや収入にも影響を及ぼすと言われています。
実は、自己肯定感の形成には、0歳~6歳の幼少期の体験が大きく影響します。
子育て中のパパ・ママは忙しいと思いますが、この時期の向き合い方次第で、子どもの未来が大きく変わります。
この記事では、「自己肯定感の高い子」に育てるために、親ができる具体的な接し方と、忙しい親でも取り入れやすいちょっとした工夫をご紹介します。
自己肯定感とは?高い子は何が良いの?
自己肯定感とは、「自分は生きる価値がある、誰かに必要とされている」と、自らの価値や存在意義を肯定できる感情のことをいいます。自分の良いところも悪いところも含めて自分のすべてを肯定できる、前向きな感情ともいえます。
なぜ自己肯定感が高いと「稼げる子」になるのか?
自己肯定感の高い子どもは、自分に自信があり、何事にも挑戦していく強い心「折れない心」を持っています。
- 失敗を恐れず、果敢にチャレンジできる
- 困難があっても、すぐに立ち直れる
- 自分を信じ、人の意見に振り回されない
これらは、変化の激しい現代社会で、新しいビジネスやキャリアを切り開き、高い収入を得ていくために不可欠な要素です。自己肯定感は、お子さんへの最高の「未来への投資」なのです。
自己肯定感の高い子どもに育てるためのポイント5選
自己肯定感は、0~6歳の未就学児の間に土台が形成されます。この幼少期の間は、特に親の接し方が重要です。
意識したいポイントは、この2点です。
- 「愛されているんだ!」という実感を持たせる(無条件の愛)
- 「やればできるんだ!」という自信を持たせる(小さな成功体験)
ここでは、この2点を満たす、自己肯定感の高い子どもに育てる5つの方法を具体的にご紹介します。
1. どんなときも「あなたの味方」と伝える
自己肯定感の形成に最も悪影響を与えるのは、「感情で子どもへの評価を変えてしまう」ことです。
- 何度言ってもできないことにイライラして、「できない子」と決めつける
- 間違ったことをしたら「そんなことをする子は嫌い」と人格を否定する
このような接し方は、「自分は愛されていない、必要ない人間かもしれない」という自己否定感につながります。
叱るときも、「あなたの行動は良くないけど、あなた自身は大切だよ」というメッセージを伝えることが重要です。
【具体的な声かけの例】
- 「ダメなのは(行為)であって、(あなた)じゃないよ。」
- 「ママ(パパ)は、どんなあなたでも一番の味方だよ。」
感情的に叱ってしまった後に、「ごめんね、言いすぎたよ。でも、こういう理由でこの行動は良くないんだ」と謝罪と理由を伝えることも、「親も完璧ではない」という人間らしい姿を見せ、子どもに安心感を与えることもできるでしょう。
2. 小さな成功体験を積ませ、大げさなくらいに褒めてあげる
積み木やお絵かき、おしっこを我慢できた、苦手な人参を食べられたなど、大人にとっては簡単なことでも、子どもにとっては立派な「成功体験」です。
この小さな達成感が「自分にもできる!」という自信になり、その積み重ねが自己肯定感を育みます。
成功したときは、少し大げさなくらいに喜び、褒めてあげましょう!
【褒め方のポイント】
- 周囲との比較で褒めない:「〇〇ちゃんより上手だね」はNG。
- 「結果」より「プロセス(頑張り)」に焦点を当てる:「最後まで諦めずに頑張ったね」「一生懸命色を選んだのが伝わってくるよ」
褒めることで、「認められている」という実感が湧き、自己肯定感の土台が固まります。
3. 頑張りを認めてあげる(失敗してもOK!)
たとえ成功に結びつかなくても、頑張った過程を認め、しっかりと褒めてあげることが最も大切です。
子どもが自ら何かに挑戦して頑張ったのに、失敗した姿を見て親がため息をついたり、がっかりしたりするのは絶対にやめましょう。
「結果を出さないと、パパ・ママに認められない」と感じた子どもは、失敗を恐れて新たなことに挑戦したがらなくなってしまいます。
【具体的な声かけの例】
- 「結果は残念だったけど、〇〇が最後まで諦めずに頑張る姿、ママ(パパ)はちゃんと見てたよ。すごいことだよ!」
「頑張った自分の存在を認めてくれる人がいる」という感情が、心の支えになります。
4. 子どもの話を「真剣に」きいてあげる
子どもが何かを話しているときは、途中で口を挟んだり、テレビやスマホを見たりせず、最後まで真剣に聞いてあげましょう。
大人の会話でも同じですが、途中で話をさえぎられると、「自分は尊重されていない」と感じてしまいます。
真剣に話を聞くことで、「パパ・ママは自分を認めてくれる存在だ」と感じられ、自己肯定感が芽生えます。
5. 感謝の言葉「ありがとう」を積極的に伝える
「ありがとう」は「相手の存在価値を認める魔法の言葉」です。
自己肯定感の低い子どもは、「どうせ自分なんて…」と思う傾向にあります。お手伝いや片付けなど、少しでも子どもが良いことをしたら「ありがとう!助かったよ」と感謝の言葉を伝えましょう。
「ありがとう」の言葉は、「人から必要とされている」と感じられ、自然と自分に存在意義を持てるようになります。
親が日常的に「ありがとう」と言うことで、子どもも人に感謝できる子に育ち、人間関係を円滑に進める力も身につきます。
まとめ
子育て中のパパ・ママは本当に忙しく、子どもに向き合う時間が十分でないという人も多いですよね。
しかし、幼少期の子どもへの接し方は、子どもの人生に大きく影響を与えます。
子どもの自己肯定感を高めるために、まずは「ながら作業をやめて、1日5分、子どもの目を見て話を聞く」など、できることから少しずつ生活の中で子どもとの向き合い方、向き合う時間を変えていけるといいですね。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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