【夜中の激しい咳、どうする?】赤ちゃんの咳き込み原因と今すぐできる対処法!

パパ育児

夜中に赤ちゃんがひどく咳き込む姿、見ているこっちまで苦しくなりますよね。小さくて華奢な体が、全身を使って咳き込んでいるのを見ると「何とかしてあげたい」と強く思うはずです。

「もしかして、どこか悪いのかな?」「この咳、いつまで続くんだろう…」

そんなパパ・ママの不安を解消し、夜中の咳き込みにしっかり対処できるよう、今回は赤ちゃんの咳き込みの原因から、今すぐできる対処法、そして病院に行く目安まで、詳しく解説していきます。

この記事を読めば、夜中の赤ちゃんの咳き込みでパニックになることもなくなり、落ち着いて対処できるようになるはず。そして、私たち親も安心して夜を過ごせるようになりますよ。

赤ちゃんの咳き込み、夜中に悪化するのはなぜ?

昼間はそうでもないのに、なぜか夜になると咳がひどくなる赤ちゃん。これには、私たちの体の中に備わっている「副交感神経」が深く関わっていると言われています。

副交感神経は、眠っている時やリラックスしている時に優位に働く神経です。この時、気道が少し狭くなる傾向があり、わずかな刺激にも敏感に反応して咳が出やすくなるんです。

例えば、

  • 夜間の気温・気圧の低下
  • 昼間は気にならなかった鼻水や痰が、気道に垂れ込む刺激になる

などが原因で、夜中に咳き込みやすくなってしまいます。

また、長引く咳には注意が必要な場合もあります。

【要注意!】赤ちゃんの咳き込みで疑われる病気とは?

「たかが咳」と安易に考えてはいけません。赤ちゃんの咳が長引いたり、他の症状を伴う場合は、以下のような病気の可能性も考えられます。

1. 肺炎

肺に炎症が起きる病気で、発熱、咳、呼吸困難などの症状が見られます。熱が数日続き、咳で眠れない、全身を使って呼吸している(肩で息をしているような状態)場合は、肺炎の疑いも。38℃以上の熱が続くようなら、迷わず小児科を受診しましょう。

2. 細気管支炎

気管支の奥にある細い部分で炎症が起こる病気です。乳幼児の場合、多くはRSウイルス感染が原因と言われています。風邪のような初期症状から始まり、重症化すると咳がひどくなり、「ゼーゼー」「ヒューヒュー」といった呼吸音が聞こえることがあります。

3. 小児気管支喘息

呼吸時に「ゼーゼー」「ヒューヒュー」という喘鳴(ぜんめい)が聞こえる場合は、小児気管支喘息の可能性も。アレルギーが主な原因となることが多いですが、寒暖差や受動喫煙なども悪化要因になります。ダニ、カビ、ホコリなどが原因となることもあるので、こまめな掃除で室内環境を整えることが大切です。特に赤ちゃんの布団は、定期的に干したり、ふとんクリーナーや掃除機で清潔に保ちましょう。

4. 百日咳

百日咳菌に感染して起こる病気で、顔を赤くするほど激しい咳き込みや、「ヒュー」という吸い込み音が特徴です。重症化すると命に関わる危険性もあるため、注意が必要です。

5. クループ症候群(喉頭炎)

乳幼児に多い病気で、のどに炎症が起こります。「ケンケン」と犬が吠えるような特徴的な咳や、「ゼーゼー」という呼吸音が聞かれたら要注意。特徴的な咳や呼吸困難で眠れないほどの場合は、夜中であってもすぐに病院に連絡し、診察を受けましょう。

【これを見たらすぐ病院へ!】赤ちゃんの咳き込みで病院に行く目安

「大人の咳なら様子を見るけど、赤ちゃんとなると病院にいったほうがいいのでは、、、」と思う方も多いのではないでしょうか。特に新生児や乳児のうちは、判断に迷うことも多いはずです。

以下の症状が見られたら、夜中であっても迷わず病院へ連絡し、受診してください。

  • 「ゼーゼー」「ヒューヒュー」といった喘鳴(ぜんめい)のある発作が聞こえる
  • 「ケンケン」といった、犬の遠吠えのような異常な咳が出ている
  • 呼吸のたびに、肋骨の間や鎖骨が深く凹む(陥没呼吸)
  • 呼吸が苦しそう(肩で息をしている、あえいでいるなど)
  • 顔色が蒼白になっている
  • ぐったりしている、元気がない
  • ミルクや母乳が飲めない状態が続いている

「比較的食欲もあるし、元気そうだけど、咳だけが3日以上続いている…」といった場合は、上記の緊急性の高い症状がなくても、日中に一度小児科を受診することをおすすめします。早めに病院で診てもらうことで、パパやママの不安も解消されます。

夜中に咳き込む赤ちゃんを楽にする!今すぐできる対処法

「病院に行くほどではないけど、なんとかしてあげたい」そんな時に試してほしい、自宅でできる対処法をご紹介します。

1. 鼻づまりを解消してあげる

鼻づまりがあると、それが喉に垂れて刺激になり、咳が出やすくなります。鼻水を吸引してあげるだけでも、咳が楽になることがありますよ。

また、

  • 上半身を少し高くしてあげる:縦抱きにしてあげたり、お座りができる生後5~6ヶ月以降の赤ちゃんなら、一度体を起こしてあげるだけでも鼻の通りが良くなります。
  • 蒸しタオルを鼻にあてる:温かい蒸気が鼻腔を広げ、鼻水を柔らかくしてくれます。

のも効果的です。

電動鼻水吸引器

「夜中の鼻づまり、手動だと大変…」というパパ・ママに、電動鼻水吸引器は本当に重宝します!

買ってよかった電動鼻水吸引器として、以前紹介した「メルシーポット」はオススメです!

2. 飲み物を少量ずつ飲ませる

母乳やミルク、湯冷ましを少量ずつ飲ませてあげると、喉が潤って咳が減ることがあります。

1歳を過ぎているお子さんなら、はちみつを湯冷ましに少量混ぜて飲ませてあげるのも効果的です。はちみつには粘膜の炎症を抑える作用があると言われています。

注意点: 1歳未満の赤ちゃんには、はちみつを与えてはいけません(乳児ボツリヌス症のリスクがあるため)。

3. 室内を加湿する

空気が乾燥していると、喉や気道が乾燥して咳が出やすくなります。加湿器を活用して、室内の湿度を50〜60%に保つようにしましょう。

加湿器がない場合は、濡れタオルを寝室に干しておくだけでも効果がありますよ。

加湿器

赤ちゃんのいる家庭に最適な加湿器を紹介。静音性、お手入れのしやすさ、安全性などを基準に選ぶと良いでしょう。

赤ちゃんの咳き込みに市販薬は使ってもOK?

「早く咳を止めてあげたいから、市販薬を飲ませてもいいのかな?」そう考えるパパ、ママもいるかもしれません。

しかし、咳は体に入ってしまったウイルスなどを外に吐き出すための防御反応です。無理に咳を止めてしまうと、体調が悪化したり、回復が遅れてしまうこともあります。

基本的には、必ずかかりつけの小児科で診断を受けてから、指示された市販薬を使うようにしましょう。自己判断での使用は避けるのが賢明です。

もし市販薬を使う場合は、

  • 月齢によって飲ませる量が厳密に変わります。必ず用法用量を守り、漫然と飲ませるのはやめましょう。
  • 市販の咳止めは甘くて飲みやすい味付けになっていることが多いです。飲ませたあとは、赤ちゃんの手の届かないところにすぐにしまうようにしてください。誤飲は絶対に避けてください。

咳き込む赤ちゃんの不安を解消してあげよう!

夜中に赤ちゃんが咳き込んで起きてしまったときは、パパ、ママも心配でたまらないですよね。今回ご紹介した対処法を実践して、少しでも赤ちゃんが楽になるようにケアをしてあげてください。

そして何より、「大丈夫だよ」「そばにいるよ」という安心感を赤ちゃんに与えてあげることが大切でうす。これは、どんな薬よりも効果のある心のケアになります。

不安な時は一人で抱え込まず、かかりつけ医や地域の相談窓口、または頼れる家族や友人に相談することも大切です。

この記事が、夜中の赤ちゃんの咳き込みに悩むパパ、ママの助けになれば幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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